嫌いなものも好きなものに囲むと好きになる
- 一社校
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- 幼児教室(児童発達支援)
名東区の児童発達支援施設、ステラ幼児教室・一社校です。
恐竜が大好きなお子さんがいます。この子がより高いモチベーションで課題に取り組めるように恐竜がモチーフの教材をいろいろ用意しています。
好きなもので教材をデザインすると、子どものやる気は俄然変わります。これは、私たちが子どもと接する中で幾度となく経験していることです。嫌いなものも好きなものに囲んでしまうと、好きなものに変わっていくという現象は、心理学実験でも実証されていて、「ああ、なるほど」と納得します。学校などでよくある光景としては、「○○先生が好きだから数学が好きになった」などが当たると思います(逆の光景の「◯◯先生が嫌いだから、数学が嫌いになった」の経験をされた方のほうが多いかもですが。。。)。
好きな恐竜をモチーフにすれば、単調で一見楽しくないと思えるピンさし課題にも、苦手なハサミやのり付けが頻出する制作課題にも、楽しく取り組むことができます。そして、これを繰り返すうちに、指先の器用さが少しずつ向上して、気づけば、苦手だったはずのこのような課題がスムーズにできるようになっていきます。すると、不思議なもので、課題自体が楽しくなります。
苦手なものをしかめっ面で取り組ませるのではなく、苦手なものと思わせずに取り組ませるのもまた療育者のテクニックだと思います。ただ単に楽しいだけではなく、療育目標に近づきながら楽しいのが理想ですので、こういった時間が過ごせるように十分時間を使って準備した上で、お子さんを迎えたいと常日頃思っています。