療育的なかるた遊びの工夫の仕方
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北区の児童発達支援、ステラ幼児教室・上飯田校です。
かるたは、読み上げる札を「聞く力」や、「見る力」を駆使してたくさんのかるたの中から「探す力」を養います。また、かるたを上手に取るためには、手を上手に動かすことができないといけません。
さて、かるたの遊び方でオーソドックスなのは、先生が読み札を読み上げて、絵札を子どもが取るというもの。聞くときに、子どもは先生の声に集中します。そして、場に目を落として、絵札に視線を駆け回らせ、そして、目的のものを見つけて、かるたを取ります。もちろん、工夫次第で遊び方に幅を広げることができます。
読み札はひらがなばかりなので、ひらがな勉強中のお子さんにとっては、読み札を読んでもらうことはすごく楽しいことです。読み札を読み上げてもらって、先生が取るという感じで役割を入れ替える。お子さんにとっては、「読めた」の成功体験にもつながり自信を生みます。また、大人のまねごとができるので、それが楽しく感じさせます。
また、大人が読み札を読む場合、敢えてスグに頭文字を読まずに、絵札を見ながらヒントを出してカルタを取らせるのも面白いです。
「夏の砂浜で、遊んでいる、、、、あさり」
「赤いです。着物を着たいつつごの、、、いちご」
「北風ビュービュー、寒そうにしている、、、、うなぎ」
という感じで、読み方に工夫を加えると楽しみ方はどんどん増えます。絵札を数枚程度に絞っておけば、かるたを簡単に取ることができます。
小さい子の療育に関わるようになり、気づいたことの一つが、昔からある伝統的な遊びには、このような療育的な要素が多く加えられているということでした。昔の人は、科学的にどうとか考えていたわけでは無いと思いますが、長年の経験で気づいて、それを遊びというかたちにして作り上げているということが本当にすごいなぁと思います。