ブログ ブログ

ステラ個別支援塾で実施している発達検査について

2014.09.04
  • 個別支援塾
  • ステラのとりくみ

ステラ個別支援塾では臨床心理士が在籍しているため、塾内で発達検査を受けていただくことが可能です。
一口に発達検査といっても様々な種類があります。
例えば田中ビネー、WISC-IVの他にも、WAIS、WPPSIなどがあります。

この中でステラ個別支援塾では

WISC-IV

をご希望の方には受検いただくことができます。
 

WISC-IVとは

  • 5歳0カ月~16歳11カ月の子どもを対象にした、世界でも広く利用されている代表的な児童用知能検査です。
  • 90分くらいの所要時間で検査することが可能です。
  • 15の検査(下位検査と呼ぶ)で構成されており、5つの合成得点(全検査IQ、4つの指標得点)が算出されます。それらの合成得点から、お子さんの知的発達の様相をより客観的・多面的に把握することができます。

 

得点について

WISC-IVでは5つの合成得点を算出することが可能です。

その5つとは、全検査IO(FSIQ)、言語理解指標(VCI)、知覚推理指標(PRI)、ワーキングメモリー指標(WMI)、処理速度指標(PSI)のことを指します。

以下にこの5つの得点についての概要を述べます。
 

全検査IQ

上で述べた全検査IQ以外の得点(言語理解指標、知覚推理指標、ワーキングメモリー指標、処理速度指標)より算出される値です。

いわゆるIQと呼ばれるもので、以下のように位置づけられています。
 

  • IQ100 平均
  • IQ70~IQ85 境界線レベル
  • IQ69以下 知的遅れが認められるレベル

 

言語理解指標(VCI)

お子さんが持つ語彙や、言語的な知識、さらには言葉による推理能力を評価します。
言葉で反応する検査からなっているため、言語理解の能力だけでなく、言語表現能力やコミュニケーション力も影響します。
 

知覚推理指標(PRI)

視覚的な情報を取り込み、前後関係や全体を推測する能力を評価します。
 

ワーキングメモリー指標(WMI)

耳から聞いた情報を一時的に正確に記憶する能力を評価します。
 

処理速度指標(PSI)

視覚情報を素早く認知し、事務的に数多く正確に処理する能力を評価します。
 

各得点の測定方法

上で、全検査IQと4つの指標得点があることを述べました。

全検査IQは4つの指標得点により算出されるのですが、その4つの指標得点の算出方法について述べます。

まず4つの指標得点を計測するために各3つ程度の検査を行います。

また、各検査は基本検査と補助検査に分かれており、状況によって基本検査が実施できない場合に補助検査を用いることができます。

(例えば、軽い運動障害のあるお子さんに対して「符号」の代替として「絵の抹消」を行うなど。)
 

言語理解指標(VCI)

  • 類似:言語理解指標(VCI)の基本検査で、2つの言葉を口頭で提示し、それらがどのように類似しているかを説明させる検査。
  • 単語:言語理解指標(VCI)の基本検査で、絵を見せて名称を答えさせたり、言葉を読み上げその意味を答えさせる検査。
  • 理解:言語理解指標(VCI)の基本検査で、日常的な問題の解決や社会的ルールなどについての理解に関する質問をし、それに口頭で答えさせる検査。
  • 知識:言語理解指標(VCI)の補助検査で、一般的な事柄に関する知識に関する質問し、口頭で答えさせる検査。

 

知覚推理指標(PRI)

  • 積木模様:知覚推理指標(PRI)の基礎検査で、モデルとなる模様を提示し、指定の積木を用いて作らせる検査。
  • 絵の概念:知覚推理指標(PRI)の基礎検査で、共通の特徴を持つグループになるように、各段から一つずつ絵を選ばせる検査。
  • 行列推理:知覚推理指標(PRI)の基礎検査で、複数の絵の規則性を見つけ、5つの選択肢から空欄に当てはまるものを選ばせる検査。
  • 絵の完成:知覚推理指標(PRI)の補助検査で、子供に絵のカードを見せ、その絵の中で欠けている重要な部分を指差しか言葉で答えさせる検査。

 

ワーキングメモリー指標(WMI)

  • 数唱:ワーキングメモリー指標(WMI)の基礎検査で、「順唱」と「逆唱」から成る。順唱では読み聞かせた数列をそのまま復唱し、逆唱では読み聞かせた数列を逆に答えさせる検査。
  • 語音整列:ワーキングメモリー指標(WMI)の基礎検査で、一連の数字とかなの組み合わせを読み聞かせ、数字は昇順に、かなは五十音順に答えさせる検査。
  • 算数:ワーキングメモリー指標(WMI)の補助検査で、算数の問題を口頭で提示し、制限時間内に暗算で答えさせる検査。

 

処理速度指標(PSI)

  • 符号:処理速度指標(PSI)の基礎検査で、幾何図形・または数字と対になっている簡単な記号を制限時間内になるべく多く書き写させる検査。
  • 記号探し:処理速度指標(PSI)の基礎検査で、左側にある記号と同じ記号が、右側の記号のグループの中にあるか、ないかを答えさせる検査。
  • 絵の抹消:処理速度指標(PSI)の補助検査で、さまざまな絵の中で指定された種類の絵に斜線を引く検査。

シェアする

フォローする

ブログトップへ
資料請求・見学 無料体験のお申し込み