映画「世界一すてきな僕たち私たちへ」を見てきました
- 個別支援塾
- ステラのとりくみ
先日の日曜日(9月14日)に「世界一すてきな僕たち私たちへ」を見てきました。
東京にある放課後等デイサービス「こぴあクラブ」で起こる日常を撮影したドキュメンタリー映画です。こぴあクラブに通う子どもたちは、小学生から高校生まで30名くらい。体力と障がいのレベルで3つの班に分けて、放課後を過ごしているそうです。
活動は、施設の中で料理・音楽・体操をする室内活動や近くの公園に出かける野外活動などです。長期休暇には2泊3日にて、合宿もしていました。
こぴあクラブでの活動の様子を通して、障がいの子たちがどのような子どもたちで、何を考え行動しているのかが描かれていました。
こぴあクラブに通う子どもたちは、言語をうまく使うことができずに、自分の意志を上手に表現することができません。しかし、彼らにはプライドや自分なりの考え方があり、彼らが従わないからと言って、頭ごなしに注意したり、プライドを傷つけたりしてはいけない。大切なのは、彼らが自ら進んで「やろう」と思うまで待つこと。彼らの中では、「こうありたいという自分」と「現実の自分」が葛藤していて、その心の整理が終わるまでしっかり待つということ。心の整理をなかなか付けることができずに、かんしゃくを起こされると、周りの人も嫌な気持ちになるけれど、それ以上に障がいを持つこどもの方が大変ということも忘れてはいけないです。
成長にはいろんなカタチがあり、「○○を我慢できるようになった」ということも成長ですし、「自信を持って友だちの輪の中に入って、一緒に遊ぶことができるようになった」、「人前でしっかりと意見を言えるようになった」ということも成長です。成長は、本人の自らを高めたいという想いから始まります。支援者はその想いをくみ取りながら、時には待ち、時には引っ張って、じっくり見守ることが大事だと改めて思いました。
混合療育、インクルーシブ教育ということばも少しずつ市民権を得てきていると感じます。障がいがある子と関わって得られた知見というのは、教育のいろんなところで応用可能です。多様性が広がる社会で、人々が共生していくために必要な教育とは何かを考え、一つひとつ提供していきたいと切に感じました。