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『SSTの基本 SSTを活用したトレーニング方法』講演会を開催しました

2024.03.09
  • 個別支援塾
  • 幼児教室(児童発達支援)
  • ステラのとりくみ

2月18日(日)にステラ幼児教室・個別支援塾主催の年に一度の保護者向けイベントを開催しました。

今年のテーマは『SSTの基本』
医療法人八誠会 もりやま総合心療病院 臨床心理士・公認心理士の津端亮介先生にご講演いただきました。

SSTはソーシャル スキル トレーニングの略で、社会生活スキルトレーニングとも呼ばれています。

SSTの目的は、自分の気持ちや考え方を適切に伝える、相手に上手なコミュニケーションの方法を身につける事です。
例えば何か頼み事をしたい時や、要求を断りたい時、困ったことがあった時など、日常生活の様々な場面で、多くの人は周りとコミュニケーションをとりながらうまく対処をしています。

しかし発達障害のあるお子さんの場合、視線の合いくさや、気持ちの読み取りが苦手さ、言われたことを文字通り受け取ってしまう等言葉のやり取りの苦手さ、聴覚過敏がある等様々な困難を抱えており、ソーシャルスキルを自然に学ぶ機会が得られにくいこともあります。

対人関係は年齢を重ねるごとに複雑になっていくため、適応困難が生じることも少なくありません。社会にうまくなじめないことでうつ病をはじめ、様々な疾患に繋がることもあります。
小さな時からSSTを生活にうまく取り入れることで、今後の問題への予防・対処できることも多くなります。

今回は講演の中で、実際のSSTプログラムの練習の流れも教えていただきました。

まずは本人と一緒に目標を決め、それが達成できるようにスモールステップを考えていきます。
成功体験を積み重ねることが大事なので、本人にとって難しいことをやるよりも、まずちょっと頑張ればできることから練習していくことが大切だそうです。

例えば先生に相談するときには、まず頼む先生を探すところが第一ステップです。

実際のトレーニングでは実際の環境に近い場面設定をされたりすることもあるそうです。
そして練習した後には必ず良かったところを伝え、否定的な伝え方はしないことが大切です。さらに良くなるように工夫する点を伝えていくと、より前向きにとらえていくことができますね。

うまくいかなかった時も、挑戦できたことを褒め、本人と話し合って違う方法を考え次につなげていくそうです。
時にはカメラやボイスレコーダー等の機器もうまく使いながら、自分の苦手を補って目標に向かっていけるといいですね。

今回は80名を超えるステラ幼児教室・個別支援塾の関係者様にご参加いただきました。
事前質問や当日の質問も多くあり、皆さんの学びの場となっていただけたかと思います。
今後もステラ幼児教室・個別支援塾では子どもたちの成長につながる情報を積極的に発信していきたいと思います。

来年度の開催をお楽しみに!

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