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発達障害のある子と不登校 ~ステラ個別支援塾の教師研修

2024.11.09
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発達障害児専門の個別支援塾、ステラ個別支援塾です。

当塾では、2,3ヶ月に一度、「教師研修会」を開催しています。
目的は、先生達のスキルアップです。
研修会で障害についての知識を深めたり、発達や特性に応じた有効な支援方法など学んだりし、当塾での指導に活用していきます。

9月の内容は、「発達障害のある子と不登校」でした。

脳の機能障害である発達障害は、特性から困りごとにつながることがあります。
不登校もその一つ。
でもこの困りごとは、発達障害の特性ではなく「二次障害」です。
例えば、「こだわりがあることでトラブルになる」といった場合。
困りごとは「トラブル(二次障害)」であり、「こだわり(発達特性)」ではありません。
発達特性と困りごとは、分けて考えなければいけません。

問題(二次障害)には、こんなプロセスで働きかけます。
①症状(問題・二次障害)が起こる
②背景(発達特性)を探る
③特性や環境を把握する
④症状にアプローチする

このように、問題解決の工程で、発達特性を鑑みて支援する必要があるのです。

不登校のお子さんの支援には、注意点があります。
〔サインに注目する〕
元気がない、登校を渋るなど、不登校には前兆があります。
こういったサインは言語化されないことが多く、甘えだと思われがちです。
しかし、その裏には、お子さんのつらい気持ちやしんどい状況が隠れているかもしれません。
また、学校を休んでいるときにも、「行かないといけないと思っているのに学校に行けない」という葛藤や、「学校に行けない自分はダメだ」と自己否定を感じているかもしれません。
お子さんの様子を見ながら、言語化されていない気持ちに注目することが大切です。

〔お子さんの変化を見極める〕
「学校に連れて行ったら登校できるようになった」「学校では楽しそうと担任が言った」など、学校に行けるようになると、不登校の問題がなくなったように見えることがあります。
しかし、一見問題がなくなったような場合は、お子さんが我慢していたり、過剰適応になっていたりすることがあるかもしれません。
「学校に行ってほしい」という周りの無意識の思いをプレッシャーに感じながら、頑張っているかもしれません。
学校に行くことができても、お子さんが無理をしすぎていると疲弊してしまい、長期休暇などの休みをきっかけに行けなくなるというケースもあります。
お子さんの変化があった時には、すぐに「問題がなくなった」と決めつけず、お子さんが無理をしていないか、お子さんのペースに合わせた支援になっているか、見極めることが必要です。

〔不安の強さ〕
復学の準備が整えば解決ではありません。
発達特性に不安の強さがある場合、あっさりと学校に戻ることは、なかなか難しいことがあります。
お子さんが不安になる原因や背景にアプローチすることが大切です。
例えば、環境や人の変化や新奇場面の苦手さからなのか、人との関係が作りにくく、学校が安心できる場となっていないからなのか、ワーキングメモリーの低さなどから勉強についていくのがしんどいからなのか、学校でお子さんが苦痛に感じていても、具体的に言語化することが難しいことから、不登校の背景が見えにくくなっている可能性もあります。

不登校のお子さんの支援には、
「プレッシャーをかけない」
「たくさんの味方、色んな居場所を作る」
「負荷の少ない登校方法、学習方法を考える」

といった方法が必要です。
サポートをする周囲の人々は、自分の経験をすべてだと思わず、お子さんにより発達特性は様々なため、個々の悩みや抱えている問題に寄り添う姿勢が大切です。

★不登校について、以前のコラム(不登校の子どもへの対応と勉強の遅れを取り戻す方法)でも記載しています。

ステラ個別支援塾では、フリースクール「ステラBASE」を開校しています

ステラBASEでは、ステラ個別支援塾の経験を活かして、不登校のお子さんに合わせ、教育と福祉の両面からサポートしますので、安心して通学いただけます。
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