年長児の個別療育で取り組む小学校の入学準備
- 一社校
- 校舎のようす
- 幼児教室(児童発達支援)
名古屋市名東区にある児童発達支援事業所、ステラ幼児教室・一社校です。
ステラ幼児教室では、個々のお子さんに合わせたカリキュラムを作り、オーダーメイドの個別療育を行っています。
その一環として、年長のお子さんには、就学後の生活を意識した取り組みを保護者の方と相談しながら進めています。
一社校では現在21名の年長児さんに対し、個々の授業の中で就学準備の取り組みを行っています。
例えば、小学校ではプリント学習が多くなり、そのプリントの整理や管理を自分でしなくてはいけません。
教科ごとのプリントに加え、保護者の方に渡すプリントも渡されるので、授業の度にプリントを整理することが必要になります。
そこで、毎回授業で使ったプリントを自分で穴あけし、ファイルに綴じることを年長児さんの授業の中に取り入れます。
簡単そうで意外と難しいプリントの整理も、授業が終わるたびにファイルに綴じる練習をしていると、小学校に入ってからの困りごとを一つ軽減することができます。
また、小学校に入ると、時間割を見て行動することが増えます。
幼稚園などでは先生が次にすることを言ってくれますが、小学校に入ると自分で次の授業を確認して動かなくてはいけません。
その練習として、ステラの授業の中で時間割をイメージした形で提示を行い、この次に何をするということを確認しながら授業を行うこともあります。
小学校では流れが「時間割」という形で提示されることを理解し、慣れておくだけでも、小学校生活の見通しにつながります。
小学校生活で始まることの一つに、給食当番があります。
給食当番の時に着る白衣に着替えることも、初めての経験だと難しいものです。
ステラでは、学校で使われているものと同じ白衣に着替えたり、トングやトレイなどを使って、配膳ごっこをしたりすることもあります。
実際の給食当番のイメージがわきやすくなり、白衣に着替える練習にもなります。
「学校で困ったときに先生に伝えられるか?」ということも、小学校生活で不安なことの一つかもしれません。
わからないことがあっても、先生に訊くことができれば、再度教えてもらうことや、理解できていなかったことを先生に気づいてもらうことができます。
しかし、困った時やわからない時にどのように伝えたらよいのか、うまく言語化できないお子さんは、気づかれずに見過ごされてしまう可能性があります。
ステラでは、困ったことを具体的にどのように伝えたらよいか、先生とのやりとりの中で学んだり、練習をしたりしています。
その他にもお掃除や、立って靴を履くなど、そのお子さんに合わせて取り組んでいます。
小学校生活に向けて、様々な取り組みや経験をすることで、少しでも不安を軽減し、小学校での生活に活かしてくれたらと思っています。