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発達障害児への絵本の読み聞かせの意義とステラの絵本

2015.04.18
  • 個別支援塾
  • ステラのとりくみ

・ステラにたくさんの絵本が寄付されました。
・広汎性発達障害児への絵本の読み聞かせの意義を論文を参考にしながら説明します。

 
先日、ステラの先生からたくさんの絵本が寄付されました。

これは、まだまだほんの一部です!
他の絵本も星ヶ丘校にもたくさんありますし、新規オープンした豊田校にもたくさん持って行きました。
 
懐かしい絵本から、初めて見る絵本まで、これらの絵本を眺めてふと疑問に思ったことが一点。
「発達障害児への絵本の読み聞かせの効果や意義はどのくらいあるのだろうか」と。
 
そこで、調べてみると滋賀大学大学院の内田京子さんが『広汎性発達障害児への読み聞かせ実践』という論文にしていました。
 
論文では「のはらうた」という絵本を題材にし、子どもたちが成長していく様子を描きながら広汎性発達障害児への絵本の読み聞かせの意義をまとめています。
今回はその論文から「広汎性発達障害児への絵本の読み聞かせの意義」についてまとめ、紹介しようと思います。
 
noharauta
(引用:「Ehon Mavi」(http://www.ehonnavi.net/ehon/10041/%E7%89%88%E7%94%BB%E3%81%AE%E3%81%AF%E3%82%89%E3%81%86%E3%81%9F1/))
 
広汎性発達障害児は言葉やコミュニケーションで自分の思いを表現することが苦手だと言われています。
それが絵本の読み聞かせで改善すると言われています。
 
その理由を説明していきたいと思います。
 
コミュニケーションの発達には共同注意の発達が重要と言われています。
共同注意とは、他人が視線を向けている方向に目を向けたり、同じ状況を他人と一緒に所有することです。

共同注意イメージ(引用:Haffyの相談室(http://abahaffy.com/?p=891))
 
普通の会話では「読み手(保護者さんなど)」と「聞き手(お子さん)」いう一対一の関係性ですね。
しかし、そこに絵本が入ることでお互いの視線が絵本に移りますね。
ここで共同注意が成り立っていますね。読み手である保護者さんとお子さんの注意が第三者である絵本に向いています。
 
絵本をきっかけとして、共同注意が発達すると、さらに注意が絵本に移るだけではなく「絵本の面白さや楽しさを伝えたい」という欲求に変化していきます。
 
この様にして絵本の読み聞かせにより他者への興味が促進されるそうです。
 
[参考]
・滋賀大学学術情報リポジトリ(http://libdspace.biwako.shiga-u.ac.jp/dspace/bitstream/10441/9640/1/kenkyukaronbunshu14pp.25-36.pdf)

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