我が子のことを相手にちゃんと伝えるための魔法のツール”サポートブック”
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サポートブックの例
(愛知県HPより)
サポートブックとは、自閉症などを持っている発達障害児をはじめとし、お子様のことを学校の先生などの家族以外の方に伝えるためのツールです。
サポートブックにはお子様の自己紹介や緊急連絡先、家族のこと、成育歴・発達の状況、得意なこと苦手なことなどのプロフィールや、人との関わり方のポイント、食事やトイレなどの生活に関することなど、その子を支援してくれる方に読んでほしい内容を書き込みます。
お子さんが就労するまで、幼稚園(保育園)・小学校・中学校・高校…と様々なライフステージがあります。その中で、お子さんは様々な支援者と出合います。例えば、学校の先生が挙げられます。
学校の先生全員が発達障害の知識が深いとは限りません。また今後の教育をスムーズに受けるためにもお子さんのことを良く把握してもらうことは重要です。
学校の先生との面談時に、新しい先生に話すだけではすべて話しきれなかったり、すべて話したことを覚えてくれるとも限りません。また、自分が先生に伝えたいことをすべて伝えきれないかも知れません。
そこで、サポートブックという形で文字に起こすことでいつでも先生に見てもらう事ができ、話し損ねるという事がなくなります。
しかも、一度サポートブックを書いてしまえばそれを様々な場面で支援者に渡して読んでもらえば良いので、お子さんのことを伝える労力を少なくすることが出来ます。
また、その都度その都度で注意点を伝えるより、サポートブックを渡し、はじめに示してしまった方が分かってもらいやすいです。
画像はイメージです(写真提供:ペイレスイメージズ)
さて、このサポートブック、自分で型を作成するのは大変ですよね。どのようなことについて書けばいいのかもわからないですし。
そこで、サポートブックのテンプレートを作成・公開している都道府県もしくは市町村があります。
愛知県であれば愛知県教育委員会さんが、市町村では長久手市、あま市・大治町、海部南部(弥富市・蟹江町・飛島村)、碧南市、清須市、北名古屋市、西尾市などが作成・公開しているようです。私の調べた範囲では名古屋市は出していないようです。
それぞれ、ファイルの形式(PDFやexel、word)が違ったり、内容も少し異なっているので、使いやすいものを使ってください。
(pdf形式だとパソコンで編集するのが難しいので、パソコンで文字を打ち込みたい方でパソコンが苦手な方は愛知県教育委員会さんや北名古屋市などが公開しているword形式のものがおすすめです)
また、ステラを応援してくださっている「楽々かあさん」が運営している「発達障害 アイデア支援ツールと楽々工夫note」でもサポートブックが公開されていました。注意点等が非常に詳しく親切に書いてあるので、とても勉強になりました。
最後に、サポートブックを書く際の注意点が2点あります。
1つ目は、その子のこだわりやコミュニケーションについて具体的に書くことです。
具体的に書くことで、支援者が対応しやすくなります。
2つ目は、無理して全部埋めようとしないことです。
例えば愛知県教育委員会さんが発行しているサポートブックは約30ページあります。
全部埋めようとすると非常に大変で挫折してしまう可能性があるので、埋めることが出来るところから、お子さんのことを振り返り楽しみながら書いてくださいね。
[参考]
・サポートブック「アイ・ブック」(愛知県HP)(http://www.pref.aichi.jp/0000034864.html)
・発達障害 アイデア支援ツールと楽々工夫note (http://www.rakurakumom.com/)