ステラ研修会、見る力の弱さと発達障害~視覚発達支援あおぞらさんから講師を呼んで~
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ステラ研修会の様子
(視覚発達支援あおぞらさんから講師を呼びました。)
ステラ個別支援塾では毎月末に研修会を行っています。
実際に授業をしていく中で起きている困難への対処法の取得、さらなる知識の獲得、また教師間の団結力を深めることを目的としています。
さて、今回の研修会のテーマは「見る力と学習支援」でした。
今回の取り上げる「見る力」というのは、単純に学校の健康診断等で測るような遠くのものを見る視力のことではありません。
空間認知能力や形態認知能力、目と手の協応能力(目で見たものを手に伝える能力)など、ある物をそのまま正しく見る力のことです。
ステラに来ている生徒さんの中にも見る力が弱いが故に、勉強に遅れが出ている生徒さんもいるように感じています。
そのため、以前からステラではこの「見る力」に注目していました。ステラの先生の中には、授業で目のトレーニングをするために専門のワークを購入し、使用しています。
また、ある学校では授業中に目の体操を取り入れているところもあるそうです。
つまり近年、ステラでも世間でも「見る力」への注目度が高まっています。
さて、今回の研修会では「視覚発達支援あおぞら」さんから先生をお呼びして、研修を行っていただきました。
「視覚発達支援あおぞら」さんとはお子さんの「見る力」を観察し、その結果をもとに、お子さんの特性に合わせた学習における配慮や支援の方法をご提案している団体です。
まずはじめに、お子さんの目の見る力のチェックしてみてください。
「アットスクール」さんのウェブサイトより見る力のチェック用紙をダウンロードすることが出来ます。
チェック用紙のダウンロードは こちら>>
検査用紙は一番下の欄の「見る力に関するチェックリスト」からダウンロードできます。
幼児・一年生のお子さんは上を、二年生以上のお子さんはは下の用紙を使用してください。
幼児・一年生用の場合、「2.だいたいあてはまる」「3.よくあてはまる」にチェックした項目が合わせて6個以上は要注意、12個以上あれば見る力に関する問題の疑いがあります。
二年生以上のお子さん用は少し複雑になっています。各項目の得点をつけ、チェックリストの左下のボックスの点数と照らし合わせてください。
このチェックテストで見る力に関する問題の疑いがあった場合は、愛知県内であれば「視覚発達支援あおぞら」さんのような療育施設に行くことをお勧めします。
次に、見る力が弱いお子さんへのサポートを紹介します。
サポートの方法としては二つあります。一つ目は見やすくするために環境を整えること。二つ目は見る力を鍛えるトレーニングをすることです。
一つ目の環境を整えてあげるとは、
・お子さんに文字を見せる際、文字を大きく、間隔をあけて書いてあげる。
・見やすい色のチョークで書く。
・見やすい照明にしてあげる。
・拡大教科書を使用する
などが挙げられます。
拡大教科書の例(引用:共同通信PRワイヤー (http://prw.kyodonews.jp/opn/release/200812029932/))
二つ目の見る力のトレーニングとは、例えばビー玉キャッチというトレーニングがあります。
これは、目と手の協応が弱い子向けです。やり方は机を挟んで大人の方とお子さんが向き合います。大人の方がお子さんに向かってビー玉を転がします。そのビー玉を机の端でキャッチするというものです。
(ビー玉ゲームのイメージ)
お子さんが文字を書く際に形が崩れたり、まっすぐに書けない、枠からはみ出す。また、音読が苦手で、文を飛ばしたり、同じところを二回読んだりする場合、見る力が弱い可能性があります。
心当たりのある方は是非一度チェックテストをしてみてください。
[参考]
・視覚発達支援あおぞら(http://www.keipiko-aozora.com/)
・アットスクール(http://at-school.jp/)