教材・おもちゃ写真カードで自己決定を促してやる気アップ
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ステラ幼児教室・港校です。
これは、教室にある教材やおもちゃを写真に撮ってカードにしたものです。言葉や文字がまだ分からない小さな子どもでも写真なら何のことを指すのかはよく理解ができますし、指さしなどで意志表示をすることもできます。このカードをホワイトボードに貼って、今日どんなことをやるのかを示したり、取り組む課題の順番の見通しを立てられたりするようにしています。
発達障害がある子どもや小さな子どもに取って、見通しが立っていることは非常に大切なことです。見通しが立っていると、安心して課題に取り組むことができて、気持ちが崩れることも少なくなります。
また、心理学実験などを通して知られていることとして、「自己決定ができるとやる気がアップする」ということがあります。これは、心理学者デシとライアンの「自己決定理論」と呼ばれています。彼らは、自発的な行動には、「自立性の欲求」「有能性の欲求」「関係性の欲求」を満たすことが大切と説きました。自分で何かを選択するということは、この中の「自立性の欲求」を満たすことに当てはまります。
港校では、カードを2つ示して「どっちにする?」とお子さんに決めてもらったり、カードを複数示して「どれからやる?」とお子さんに取り組む順番を決めてもらったりしています。こういう体験を通して、何事にも前向きに取り組む力を養っていくことができ、このようなアプローチの方が実際に子どもの課題への取り組み姿勢にも変化が見られます。何より、課題を選ぶところから楽しそうにしている姿がとても微笑ましいです。