数の概念を身につける教材
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ステラ個別支援塾・刈谷校です。
寒さが少し緩んできましたが、それに伴ってスギ花粉がすでに少量飛んでいるようで花粉症の方には辛い時期になって来ました。
前回はワーキングメモリーのお話でしたが、ワーキングメモリーの弱いお子さんは計算や推論が苦手ということが多いです。これが原因で、数や量の概念の学習に困難を持つことも多いと言われています。計算をする時についつい指を使ってしまうのは、頭の中で数をイメージできずに指に頼ってしまうためです。計算する時に指を使うこと自体は悪いことではないですが、指は10本しかなく、それを超えた数への対応は難しいのが現実です。そのため、やっぱり数の概念を身につけることは大切です。
数の概念を身につけるために刈谷校で活用しているのが、写真の手作り教材です。
ビー玉と箱を使って手作りした教材です。スライドできる箱の中央に仕切りがあって一部に隙間があり部屋が二つに分かれています。箱の中にビー玉を入れ数回振って片方の部屋だけを見せ、もう片方の部屋には何個ビー玉があるのか?を答えてもらいます。
これで「5は2と3でできている」とか「10は3と7でできている」といった数の概念を覚えていきます。5を2つの数に分けるとどうなるかや10を2つの数に分けるとどうなるかが掴めてくると、繰り上がりや繰り下がりのあるたし算・引き算もできるようになっていきます。
この教材は、お子さんにしてみればゲームのような感覚で学習でき、楽しみながら取り組むことができます。この教材は、刈谷校でもとても人気のある教材です。ご自宅でも、アーモンドチョコレートの箱とビー玉と少しの厚紙でできますので、是非作成してみてください。
参考文献:「日本版WISC-IVによる発達障害のアセスメント 代表的な指標パターンの解釈と事例紹介」著者:上野一彦 松田修 小林玄 木下智子 出版社:日本文化科学社