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発達障害と理学療法(PT)

2018.03.31
  • 発達障害の療法

理学療法(PT)の技法

理学療法(PT)で行われていることは次のような内容になります。

  • 基本動作能力の改善
    「起き上がる」「立つ」「歩く」といった、人間が生活をしていくうえで欠かすことのできない動作についての維持や改善をめざします。
    身体機能や痛みを評価して分析をし、それぞれに応じたプログラムをつくっていきます。
  • 物理療法
    痛みや麻痺の回復を目的に、マッサージを行ったり、温熱、寒冷、電気療法などの機器を用いた治療を行います。
  • 健康増進や介護予防のための助言、介護者への助言
    何気ない姿勢や動作でもケガや痛みは、障害がある人だけではなく、年を重ねていくことで誰しもに起こる可能性があります。治療だけではなく、ケガや痛みの予防のために、正しい動きの獲得をアドバイスしていきます。
    また、介護をしている人が楽に介護をできるようにといった指導も行います。
  • 補装具や環境の調整
    社会のなかで本人らしい暮らしが行えるように、住宅改修や補装具や福祉機器の使用について助言を行います。
    子どもの場合は、本人が学びやすい環境を整えるために、学校からの相談に応じたり助言を行うことも大切になります。子どもたちの日々の成長は著しいため、補装具の不具合や作りかえも頻繁になります。そのつど、子どもたちの身体や生活の様子をふまえて助言を行っていきます。
  • スポーツ選手への助言
    スポーツの分野では、ケガや病気からの復帰をサポートするだけではなくパフォーマンスを最大に引き出すためのトレーニングやコンディション調整のアドバイスを行います。

こんな問題を抱えている人に効果がある

理学療法(PT)は、身体動作に障害がある人や、何らかの要因でケガや障害を負う可能性がある人を対象とします。
幼児から高齢者まで幅広い年代の人が対象となります。

理学療法(PT)の対象とする子どもについては、以下のように大きく2つに分けられます。

  • 運動発達がゆっくりな子ども
    子どもでは、脳や神経の障害によって身体に麻痺がある子や運動発達がゆっくりな子が、潜在的に持っている運動機能を引き出します。
    幼い子どもの理学療法は、子ども自身が運動に対しての明確な意欲をもつことは難しいものです。そのため、本人が好きなことがらをプログラムに応用して運動を促すこともあります。
    また、成長に合わせた靴や車椅子、補装具の提案を行い、本人の成長に合わせた環境の調整を行っていきます。
  • 運動機能に問題がなさそうにみえる子ども
    さらに、知的障害、ASD(自閉症スペクトラム)やADHD(注意欠如多動性障害)など発達障害の子どもの中には、ぱっと見ただけでは運動機能には問題がないように見えても、疲れやすかったり、姿勢が崩れやすかったりする子がいます。
    理学療法(PT)では本人の運動機能の発達をうながすだけではなく、子ども自身が自分の身体についての理解を深められるよう指導や助言を行うこともあります。

どこで受けられる?

理学療法(PT)は医療機関や高齢者施設などで実施されることが多いでしょう。また、訪問によって自宅での理学療法を受けることもできます。

子どもの分野では、幼児児童福祉施設のほか、特別支援学校などの教育施設や児童発達支援施設での実施もみられてきています。
また、理学療法士は、地域包括支援センターで相談を担当したり、健康増進や介護予防、保護者のサポートを目的にとして、行政などが企画するイベントなどでも講師を担当することがあります。

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