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発達障害・発達に遅れのある子どもたちの学校選びや就職

2020.11.30
  • 進学・受験
  • 就活・自立

子どもたちに、自分らしい明るい未来を歩んでほしい!
という願いは、大人たち共通の願いです。
けれど、絶対にこうすれば大丈夫という答えはなく、どのような進路を選べばよいか不安に感じることもあるでしょう。
近年、特別支援教育や不登校についての法的整備が進んでいく中で、教育を受ける枠組みの選択肢は増えつつあります。
今回は、就学から18歳程度までの発達障害や発達遅れのある子どもたちの将来について、どのような道が考えられるのか具体的にご紹介します。

小学校・中学校

小学校への入学は、最初の大きなステップです。
学校という小さな社会の中に入り、先生に導かれながら、同級生たちと心身を鍛え、勉学に励みます。
義務教育のため、すべての子どもが教育の機会を得られるよう、様々な選択肢が設けられています。
これは、中学校も同様です。しかし、成長とともに子どもの個性にも変化が現れます。
中学校入学と言うタイミングで、改めて進路を見直すこともあるでしょう。

オルタナティブスクールとは、公立学校でも私立学校でもない、もう一つの学びの場です。
いわゆるフリースクールのように、決められたカリキュラムがない「居場所」としての機能が強い学校もあれば、シュタイナー教育のように独自の教育方針を持つ学校もあります。
また、岐阜県では公立の不登校特例校の中学校ができました。
これは「不登校を学校に戻す」のではなく、「不登校でも学ぶ場を」という教育方針の転換の流れを汲んでいます。

中学校卒業後

中学校卒業後、子どもたちの進路は大きく分岐します。
精神的にも成長し、個性が現れ、各々にあった進路を選ぶことになります。
就職という選択肢もありますが、今回は学びの場についてご紹介します。

中学校卒業後の教育課程において、発達障害や発達遅れの子どもの個々のニーズに沿った特別支援教育の体制が推奨されているものの、現状として普及している状況ではありません。
一方で、高校卒業資格が取れない無認可校を含めれば、学びの場は数多くあります。
中学卒業後は、工業、商業、芸術、スポーツ、介護福祉、医療、調理など、自分に合った学びの選択肢が増えることも魅力です。
また、趣味が同じ仲間を作る場にもなるでしょう。

高校・高等課程などを卒業した後

高校やそれに準ずる学びの場を卒業した後、さらなる進学を選択することも可能です。
もっと専門的に学びたいと思って進学する人もいれば、まだ社会に出るのは早い、就職までもう少し猶予がほしいと感じて進学する人ももちろんいます。
一方で、就業を目指す人もいるでしょう。専門学科を卒業した場合、学びを生かせる就業先を選ぶことができるでしょう。
障害者手帳を利用する場合は、障害者雇用枠での就職活動が可能です。また、就労継続支援を利用した福祉的就労も可能です。

今回は小学校から高等教育機関への進学・就職までの選択肢について、まとめてみました。

少子化が進む現代においては、学歴重視よりも、「個性を尊重した生き方」に重点が置かれつつあります。
本人の希望はもちろんのこと、ご家族の皆さんがどのような生き方を望んでいるか、実際にどんなサポートできるのかなど、様々な方向から可能性を探し、選択肢を広げていってください。

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