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5歳児健診の重要性とその実施目的とは?

2024.11.27
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  • 大阪府
  • 福祉制度・サービス

最近、こども家庭庁が発表したニュースに注目が集まっています。それは「5歳児健診の費用補助を来年度から実施」し、「2028年度までに実施率100%を目指す」というもので、今後の支援体制に大きな変化が見込まれています。この政策は、発達障害の早期発見と支援を目的としており、自治体に対して、必要な医師や研修費を補助する形で実施されます。また、障害が判明した場合は、保育所や小学校に対して個別支援計画を作成し、適切な支援を行うよう求められています。

では、なぜ5歳児健診が重要なのでしょうか?その理由を詳しく見ていきましょう。

5歳児健診とは?

5歳児健診は、子どもの発達や健康状態をチェックし、早期の支援を実施するための重要なプロセスです。現在、1歳半と3歳児の健診は自治体によって義務化されていますが、それ以降の健診は任意であり、実施率は全国でわずか15%(令和3年)にとどまっています。このため、健診を受ける機会が限られており、早期に発達の課題に気づくことが難しくなっています。

また、5歳児健診は、小学校入学前に実施されるため、就学時健診の前にお子さんの支援が必要かどうかを見極めるよい機会です。実施することで、発達障害やその他の支援が必要な兆候を早期に発見し、早期介入を行うことが可能となります。これにより、不登校や学力の遅れを防ぐことが期待されています。

早期介入の重要性

乳幼児期の脳は急速に発達し、特に5~6歳までの期間は神経回路が作られる重要な時期です。この時期に適切な刺激を与え、脳の発達をサポートすることが、将来的な学習能力や社会適応に大きな影響を与えます。

5歳児健診では、早期に発達の遅れや支援が必要な子どもを見つけ、児童発達支援などの支援につなげることができます。このサービスは、年少~年長児には無料で提供されており、療育支援を受けることで、子どもが社会生活にうまく適応できるようになります。

5歳児健診の問診内容

5歳児健診では、例として、次のような問診項目が含まれています:

精神・神経発達の確認:

しりとりやじゃんけんを理解してできるか
言葉で自分の気持ちや要求を表現できるか

情動行動の確認:

かんしゃくを起こしやすいか
順番を待つことができるか
友達と協力して遊べるか

5歳児では、これらのスキルがしっかりと発達し、集団活動や社会性の向上が見られます。早期に支援が必要なお子さんに対して、適切なサポートが行うことが重要です。

学校での支援体制と5歳児健診

最近、支援学級や通級指導教室の児童数が増加しています。特に、大阪府では、支援学級の在籍児童数が20年前より約5.7倍、通級指導教室は約7.9倍に増加しています。このように支援が必要な子どもが増えているため、早期介入の必要性がますます高まっています。

5歳児健診の実施により、支援が必要な子どもが早期に発見され、入学前に適切な支援を準備することができます。これにより、小学校での学習において、不登校や学力遅れを防ぐことができます。

まとめ:5歳児健診の実施に向けた課題と期待

「5歳児健診」の実施に向けて、地域ごとの支援体制の整備が求められています。医療機関、福祉機関、学校など、関係機関が連携して支援を行うことが重要です。現時点では、地域差があるものの、2028年までに実施率100%を達成することが目指されています。

早期介入や療育支援によって、発達に遅れがある子どもへの支援が強化されることは、不登校の減少や学力の向上に繋がると期待されています。

参考:
読売新聞オンライン
第2回こども家庭審議会成育医療等分科会 令和5年11月22日 資料2
第4回こども家庭審議会成育医療等分科会 令和6年11月20日 資料2ー2
大阪の支援教育 令和4年度版
脳と心の発達メカニズム~五感の刺激の大切さ~
5歳児健診マニュアル

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