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1歳半の子どもに見られがちな発達障害のサインとは?対応方法まで解説

2025.04.10
  • ASD(自閉症スペクトラム)
  • 発達障害
  • ADHD(注意欠如多動性障害)
  • LD(学習障害)
  • 支援方法・家庭での過ごし方

1歳半ころになると、子どもにより成長の個人差が見られることがあり、発達障害なのではないかと心配になられる保護者の方もおられるかもしれません。
当記事では、1歳半の子どもに見られがちな発達障害のサインと対応方法についてご紹介します。
発達障害のサインをチェックすることで、子どもの発達や成長について、理解や判断ができるようになります。
しかし、紹介する内容が当てはまるとしても、それぞれ成長の幅が見られるため、必ずしも発達障害とは限りません。
発達障害の理解を深めるために、ぜひ参考ください。

目次

  • 発達障害とは
  • 子どもの発達障害の種類
  • 1歳半の子どもに見られる発達障害のサイン
  • 1歳半の子どもに発達障害のサインがあったときの対応方法
  • まとめ
  • 発達障害とは

    発達障害とは、脳の発達に関係する特性によってコミュニケーションや学習、行動面に困難を持つ状態を指します。
    発達障害は病気ではなく、 生まれつきの脳の特性によるものです。
    そのため正しい理解と適切なサポートがあれば、子どもの強みを伸ばしながら困難を軽減することができます。

    子どもの発達障害の種類

    こちらでは、子どもの発達障害の種類について詳しく紹介します。

    ●ADHD
    ●PDD
    ●LD

    それぞれの特徴を理解するためにも、ぜひチェックしてください。

    ADHD

    ADHD(Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder、注意欠如・多動症) とは、 注意力の持続が難しい(不注意)、じっとしていられない(多動性)、衝動的に行動してしまう(衝動性) という特性を持つ神経発達障害の一つです。
    ADHDは、その特徴から、学校や職場、日常生活に影響を与えることがあります。
    しかし、適切な環境調整やサポートがあれば、強みを活かして活躍することも可能 です。

    PDD

    PDD(広汎性発達障害:Pervasive Developmental Disorder) とは、 社会的なコミュニケーションの困難さやこだわりの強さを特徴とする発達障害の一種 です。

    かつては、自閉症やアスペルガー症候群などを 「広汎性発達障害(PDD)」 という名称で分類していましたが、現在は 「自閉スペクトラム症(ASD)」 という診断名に統一されています。

    LD

    LD(Learning Disabilities:学習障害) とは、 知的発達には問題がないにもかかわらず、「読む」、「書く」、「計算する」などの学習能力に困難がある発達障害 です。
    LDの人は 全体的な知能は平均以上の場合も多いのに対して、特定の学習分野で苦手を抱えます。
    これは脳の情報処理の違いによるもので、単なる「努力不足」や「怠け」ではありません。

    1歳半の子どもに見られる発達障害のサイン

    1歳半の子どもに見られる発達障害のサインとして、以下のような点が挙げられます。

    ●感情表現が少ない
    ●偏食が多い
    ●寝つきが悪い
    ●激しく泣くことがある
    ●感覚の過敏さがある
    ●発語が遅い
    ●人見知りをしない・目を合わせづらい

    それでは詳しく説明します。

    感情表現が少ない

    泣いたり笑ったりなどの感情表現が少ない場合、発達障害の症状として考えられることがあります。
    一人にしていても泣くことはなく、喜怒哀楽の感情を表現することが少ないです。
    感情の表出が極端になっていることも、症状の一つとして見られることもあります。

    偏食が多い

    偏食が強く見られる場合、発達障害の症状として考えられることがあります。
    味付けが濃く感じやすい、噛み応えなどの食感が苦手など、味覚や敏感な場合があります。

    寝つきが悪い

    1歳半になると睡眠リズムは徐々に整っていきますが、発達障害の子どもは寝つきが悪いことがあります。
    昼寝をしない、夜もなかなか寝つけないなど、大人が寝かせようとしてもなかなか寝ないことや、寝なくても元気な子どももいます。

    激しく泣くことがある

    少しの物音で激しく泣く場合、発達障害の特性を持っている可能性があります。
    音に敏感な発達障害の子どもは、少しのことに反応しやすい面も見られます。

    感覚の過敏さがある

    発達障害の子どもは、音や触感に敏感な場合もあります。
    小さな音でも大きな音のように聞こえるため、痛みを感じてしまいます。
    服の縫い目やタグにも痛みを感じやすく、肌触りの良い服を好むことがあります。

    発語が遅い

    発達障害の子どもは周囲に興味・関心が少なく、発語が遅い傾向があります。
    また、言葉が出ていても会話にならないことや、関係のない話題を一方的に話すことが見られる場合もあります。

    人見知りがない・目を合わせづらい

    周囲の人に興味・関心が少ないことから、人見知りが見られなかったり、目を合わせづらかったりすることがあります。
    人への

    1歳半の子どもに発達障害のサインがあったときの対応方法

    1歳半の子どもに発達障害のサインがあったときは、専門機関に相談するとよいでしょう。

    例えば、相談できる専門機関として以下のようなものがあります。

    ・地域の保健福祉センター
    ・小児科や小児神経科などの医療機関
    ・子育て支援センター
    ・児童発達支援などの療育機関や子どもの相談支援事業所など

    医療機関では、詳細な診断やサポートを受けられます。
    相談先では発達相談や発達検査、療育プログラムの案内などを受けることができます。
    また、1歳半健診の時に相談してみるのも一つの方法です。
    子どもの発達が心配な時は、一人で悩まず、相談してみるとよいでしょう。

    まとめ

    今回は、1歳半の子どもに見られがちな発達障害のサイン・対応方法まで詳しく解説しました。
    1歳半の子どもは成長途中にあり、行動の未熟さから発達障害が疑われることもあります。
    発達障害は病気ではなく、 生まれつきの脳の特性です。
    ぜひ当記事で紹介した発達障害のサインをチェックしながら、心配な場合は早めに専門機関に相談するなど、適切な対応を行いましょう。

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