2歳の子どもが喋らない原因・言葉の発育を促す方法を詳しく解説
- 発達障害
- ASD(自閉症スペクトラム)
- ADHD(注意欠如多動性障害)
- LD(学習障害)
- 支援方法・家庭での過ごし方
子どもは成長とともに言葉が増え、会話ができるようになりますが、「2歳になってもまだ喋らない」、「他の子どもと比べて言葉が少ない」という声を聞くことがあります。
言葉はコミュニケーションを取るために必要な手段でもあり、目に見えてわかりやすい成長でもあるので、心配になることと思います。
「成長が遅れていないか心配」、「どこか問題があるのか不安」という悩みもあるかもしれません。
当記事では、2歳の子どもの喋らない原因や発育を促す方法について詳しく解説していきます。
目次
- 2歳児の言葉の目安
- 2歳の子どもが喋らない4つの原因
- 2歳の子どもが喋らないときに言葉の発育を促す方法
- まとめ
2歳児の言葉の目安
1歳児の頃は、「ママ」や「ブーブー」といった身近な人やものなどの言葉の単語がメインで、一語文で自分の気持ちを伝えます。
2歳にかけて、言葉の幅が広がり、「おはよう」などのあいさつや「ママ 抱っこ」など2つの単語をつなげて話すこともできるようになり、1歳児と比べて複雑な会話が可能になります。
さらに2歳から3歳の間に、さらに意味のある言葉が増え、3語文や大人の言葉の真似をしたり、言葉の文法を自然に学んでいったりします。
言葉の発達は子どもによって個人差があり、言葉を早く話し始める子どももいれば、言葉がゆっくり発達する子どももいます。
2歳の子どもが喋らない4つの原因
2歳の子どもが喋らないときの原因として、以下のようなことが考えられます。
・性格
・聴覚の問題
・コミュニケーションの機会が少ない
・発達障害
それでは順番に説明していきます。
1.性格
子どもの性格も言葉の発達の一因となることがあります。
普段からアクティブで多くの人と関わる子どもの場合、通常よりも早く話せるようになることがあります。
しかし、内向的な子どもや恥ずかしがりやの子どもの場合、アクティブな子どもに比べ、外ではあまり話さない様子が見られ、言葉が遅いのではと心配になることもあるかもしれません。
その場合、家の様子はどうか、他に子どもの様子で心配なことはあるかなどチェックしてみましょう。
2.聴覚の問題
子どもは耳で聞きながら言葉を理解しているため、聴覚に問題があると言葉の発達が遅れる原因になります。
遺伝によって生まれつき聞こえづらいケースや中耳炎によって難聴になっていることもあります。
重度の難聴は早い時期に気づかれますが、中等度以下の難聴は発見が遅れやすいです。
子どもの名前を後方から呼んだ時に反応があるかどうか、さまざまな音に対する反応はどうかなど、チェックしてみましょう。
3.コミュニケーションの機会が少ない
人と関わる機会やコミュニケーションの機会が少ないと、周りから言葉の刺激を受けることが少なくなり、言葉の習得が遅くなることがあります。
子どもが興味・関心を持ったことに対し、大人が反応を返し、「○○が○○しているね」などと説明することで、子どもはものや事象と言葉の結びつきを学んでいきます。
赤ちゃんのうちから、たくさん話しかけたり、積極的に関わりかけたりしていくことが、子どもの言葉の発達には大切です。
4.発達障害
子どもが喋らないことの原因の一つとして、発達障害があります。
発達障害は、生まれつき脳機能の発達に偏りがあることで生まれる特性です。
発達障害の場合、言葉の遅れの他に、こだわりや行動面などで気になることが見られることがあります。
心配なときは、早めに専門機関に相談するとよいでしょう。
2歳の子どもが喋らないときに言葉の発育を促す方法
2歳の子どもが喋らないときに言葉の発育を促すには、以下のような方法があります。
・子どもの興味や関心のあることから言葉を広げる
・新しい体験をさせる
・相づちを打ちながら話す
・話しかける回数を増やす
それでは詳しく説明します。
子どもの興味や関心のあるものから言葉を広げる
子どもは、自分が興味や関心のあるものの知識や経験を吸収しやすいので、そこから言葉を広げていくとよいでしょう。
例えば、乗り物が好きな子どもであれば、乗り物に乗る前などに「緑のバスだね」「白い車に乗るよ」など話しかけたり、乗り物の絵本を見せながら説明をつけたりしていくと、子どもはたくさんの言葉に触れることができます。
新しい体験をさせる
新しい環境や経験が子どもにとっていい刺激となり、言葉やコミュニケーションが広がることもあります。例えば家で過ごすことが多かった子どもが、普段とは違う公園など他の子ども達もいるところに遊びに行く、家族と一緒に動物園に行くなど、幅広い経験をすることができます。
子どもが直接経験する中で、関心を持ったことを言葉で説明してあげると、より言葉と実際の物事と結びつきやすく、言葉の意味も理解しやすくなります。
相づちを打ちながら話す
子どもと同じものを見ながら話しかけることも大切です。
例えば、子どもが車を見ている時に「ブーブーが走っているね」と言うことで、ブーブーが車であることを理解していきます。
また、子どもが「ブーブー」と言ったら、それに対し大人が相づちを打ちながら、「そうだね、ブーブーだね」など返すことで、子どもの言った言葉が大人に伝わったという経験ができます。
身近な大人に伝わる経験の積み重ねが、コミュニケーションに発展していきます。
話しかける回数を増やす
シンプルな方法として、子どもに話しかける回数を増やすことも有効な手段です。
子どもは大人など周囲の人の真似をして、成長していきます。言葉も音声の模倣から、単語としての言葉の認識、複数の単語を組み合わせて、やがて会話へと子どものコミュニケーションは広がります。
子どもが模倣や理解しやすいような言葉を使って、たくさん話しかけ、少しずつ新しい言葉や単語をつなげて話してみましょう。
これらの方法は、子どもの発達や状況に合わせて、適切な方法を見つけていくことが大切です。
まとめ
今回は、2歳の子どもが喋らない原因や発育を促す方法について詳しく解説しました。
2歳の子どもが喋らない原因としては、性格や聴覚の問題、コミュニケーションの機会の少なさ、発達障害などが考えられます。
子どもによって原因は様々なので、普段の生活習慣や子どもの様子をチェックしながら適切な対処方法を試していくことが大切です。
ぜひ当記事で紹介した内容を参考にしながら、子どもとコミュニケーションを広げていきましょう。