豊橋市立くすのき特別支援学校の特徴|職業教育と自立支援に注力する学びの場
- ASD(自閉症スペクトラム)
- 知的障害
- 愛知県
- 発達障害
- ADHD(注意欠如多動性障害)
- ダウン症
- その他障害・疾患
- LD(学習障害)
- 進学・受験
豊橋市立くすのき特別支援学校は、愛知県豊橋市野依町にある公立の特別支援学校です。
2015年に開校し、知的障害のある児童生徒を対象とした教育を提供しています。
地域の特別支援教育の需要に応え、生徒一人ひとりの成長と自立を支える教育を実践しているのが特徴です。
本校では、小学部・中学部・高等部の3つの学部が設置されており、特に高等部産業科では職業教育に力を入れています。
実習を通じた実践的な学習が行われ、卒業後の就職を視野に入れたカリキュラムが整備されています。
学校の特徴
設立の背景と目的
くすのき特別支援学校は、愛知県立豊川特別支援学校の教室不足を受けて開校されました。
豊橋市と田原市に住む児童生徒が通学し、地域に密着した支援教育を行っています。
本校の校訓は「力を高め 心を磨き 夢を育む」です。
この言葉には、知識や技術だけでなく、豊かな心を育て、未来の夢を持って社会で活躍できる人材を育成するという教育理念が込められています。
学部構成と学習内容
小学部・中学部
小学部では、基本的な学習習慣や日常生活のスキルを身につけることに重点を置いています。
遊びを通じた学びや個々の発達に応じた指導が行われ、安心して成長できる環境が整えられています。
中学部では、学習内容がさらに発展し、基礎学力を高めるとともに、社会性や生活スキルの向上を目指します。
生徒の個々の能力に合わせた学習プログラムが用意されており、社会での自立に向けた準備が進められます。
高等部(普通科・産業科)
高等部には普通科と産業科が設置されています。
普通科では、生活に必要な知識やスキルを身につけながら、個々の進路に応じた教育が行われます。
一方、産業科では、就労を目指した職業教育が実施され、実践的な訓練が取り入れられています。
高等部産業科の特色
高等部産業科では、生徒が職業的なスキルを習得できるよう、以下の専門学科が設けられています。
• 農業:農作物の栽培や管理を学び、農業分野での就労を目指します。
• 工業:機械の操作や製造技術を学び、ものづくりに関する技術を習得します。
• 木工:木材を扱う技術を学び、家具や工芸品の制作などに取り組みます。
• 流通・サービス:接客や販売、物流に関する業務を学び、実際の店舗や施設での実習を経験します。
実習は学内だけでなく、企業と連携したサテライト実習も行われています。
これは、月1回程度の企業実習を通じて、実際の職場環境での経験を積む取り組みです。
また、産業現場での実習も1年生から段階的に行われ、生徒が無理なく職業スキルを身につけられるよう工夫されています。
アクセスと通学方法
豊橋市立くすのき特別支援学校は、豊鉄バス「三本木線」のくすのき特別支援学校行きのバスを利用することで、豊橋駅から約30分でアクセス可能です。
公共交通機関を利用しやすい立地にあり、通学の利便性が確保されています。
まとめ
くすのき特別支援学校は、特別支援教育の中でも職業教育に力を入れた学校として、多くの生徒の自立と社会参加を支援しています。
企業との連携を活かした実践的なカリキュラムにより、生徒たちは卒業後もスムーズに社会で活躍できるスキルを習得することができます。
地域と連携しながら特別支援教育を進めることで、生徒一人ひとりが安心して学び、成長できる環境をより充実させることが大切であると考えさせられます。