自閉症スペクトラムのサル
- ASD(自閉症スペクトラム)
こんにちは。名古屋市・豊田市の発達障害専門の個別指導塾・児童発達支援のステラ幼児教室・個別支援塾です。
先日、インターネットニュースにこんな記事がありました。
「自閉症のサル、世界で初確認」
埼玉の研究所で飼育されていたニホンザルのうち、人間に懐かず、爪をよくかむサルに研究チームが注目。
人とのかかわりが苦手で、ある特定の行動をくり返すという、自閉症スペクトラムの特徴と似通ったところがあったためです。
そこで、ある実験が行われました。
- ① このサルと他のサルを対面で座らせる。
- ② サルたちに交互に、色の違う2つのボタンのうち、1つを触らせる。
- ③ 当たりのボタンを触ると、2匹ともジュースがもらえる。
実験者は、しばらく当たりの色を変えませんでした。
つまり、相手がどちらを選ぶか見ていれば、正解できるのです。
しかし、このサルは相手を見ておらず、自分だけでボタンを選んでいたそうです。
この実験は、他者の行動を読み取る能力をはかるためのものでした。
詳しく遺伝子を解析した結果、このサルには、他者の行動に対して反応する神経細胞が非常に少なく、自閉症スペクトラムに関連するとされる二つの遺伝子に、変異がみられたそうです。
人間以外の動物では、これまで自閉症スペクトラムが確認されたことがなかったそうです。
サルと人間は近しいので、これまで似た症例がなかったというのには、少し意外な気もしました。
今回の症例で、自閉症スペクトラムの仕組みが解明されるのではと、期待されているようです。
【参考】
・自閉症、ニホンザルも…人間以外で初の確認
http://news.yahoo.co.jp/pickup/6221476
・自閉症 サルで世界初確認 人間にある遺伝子変異も
http://mainichi.jp/articles/20161119/k00/00e/040/239000c
・人間以外では初…「自閉症」のニホンザルが世界で初めて確認される
http://home.kingsoft.jp/news/ent/heaaart/224094.html