コラム コラム

発達障害の疑似体験ができる!?

2015.07.22
  • 発達障害
  • ASD(自閉症スペクトラム)
  • ADHD(注意欠如多動性障害)
  • LD(学習障害)

発達障害について調べている際、特徴などの説明を読んでも頭で理解できても、実感がわかない時がたまにあります。
そこで今回は発達障害の疑似体験について調べてました。
実際に疑似体験することにより少しでも発達障害への理解が深まれば良いなと思います。
 

自閉症スペクトラム児者の聞こえ方の疑似体験

自閉症スペクトラムを持っている方が、約1年前に作成したものです。

ショッピングモールのフードコートで人の声を聞くという場面を想定して作られています。
この動画は約20秒、3つのパートに分かれています。
 
A:普段のフードコート(定型発達者では、それなりに人の声が聞こえます)
B:自閉症スペクトラム者向けで、定型発達者にはこのように聞こえているという例
C:定型発達者向け、自閉症スペクトラム者にはこの様に聞こえているという例
 
AとBでは、Bの方が少し聞き取りやすいくらいで、それほど違いがわかりません。
しかしながらCになった途端、音がモヤモヤし、周りの音が響いています。
 
この疑似体験の音声は、自閉症スペクトラム者特有の聴覚過敏の特性を表現したものです。
ある音に対して不快感を感じたり、周りがうるさい時に人の声が聞きわけにくかったりするようです。
 
自閉症スペクトラム児が耳をふさぎをする事があるのは、このためです。
その子その子によって苦手な音は違いますが、大きな音や高い音、機械音などが苦手な子が多いようです。
 

学習障害者の見え方の疑似体験

さて、次の問題を考えてみてください。
ぬいとうつとこめのなやでこちぼんああさこどうぶしほなおた?
さっぱり何が書いてあるか分からないですよね。
 
この文章を
ぬ⇔ね⇔め、い⇔こ、つ⇔し、や⇔か、は⇔ほ、あ⇔お、さ⇔き、た⇔に
で変換して解いてみてください。
ねことうしといぬのなかでいちばんおおきいどうぶつはなあに
となります。
 
今回の問題では、学習障害の「読字障害」の方の見え方の疑似体験です。
 
読字障害とは、ディスレクシアとも呼ばれ、知能的には全く問題がないですが、文字の読み書きのみ著しい困難を抱える障害です。
他にも、下の図のように文字がかすんだり、揺らいでいたり、鏡文字に見える方もいるようです。
[pc-mieru]
読字障害
[/pc-mieru]
[sp-mieru]

読字障害(かすみ文字)
かすみ文字

読字障害(ゆがみ文字)
ゆがみ文字

読字障害(かがみ文字)
かがみ文字

[/sp-mieru]
出典:僕がボクであるために(http://nagumo-akihiko.com/dyslexia/)
 
読字障害読みやすく
出典:DINF(http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/daisy/081207daisy_seminar/081207_kouyama.html)
 
しかしながら、この様にラインを引いてあげると読みやすくなりますよね。読字障害者にも同様で、ラインを引いてあげるというのはとても有効です。
 
いかがだったでしょうか。疑似体験により発達障害への理解のきっかけに少しでもなれば幸いです。
 
[参考]
・アスペルガーライフblog(http://asdlife.net/)
・前を向いて歩こう(http://plaza.rakuten.co.jp/pakiranomori/)
・LITALICO(http://litalico.co.jp/recruit/blog/)
・僕がボクであるために(http://nagumo-akihiko.com/)
・障害保健福祉研究情報システム(DINF)(http://www.dinf.ne.jp/index.html)

幼児教室を詳しく見る

個別支援塾を詳しく見る

シェアする

フォローする

コラムトップへ
資料請求・見学 無料体験のお申し込み