このグラフ、発達障害児数の推移を表すか
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こんにちは。名古屋市・豊田市の発達障害専門の個別指導塾・児童発達支援のステラ幼児教室・個別支援塾です。
はじめに
いきなりですが皆さんに見ていただきたいグラフがあります。
それがこちらです。
このグラフは毎年の小・中学校の通級による指導を受けている児童生徒数の変化を表したものです。
このグラフを見て何を思いますか?少し考えながら読み進めていただけると幸いです。
背景
最近、インターネットやテレビ等のマスメディアでよく「発達障害児が増えている」という話を耳にします。
確かに私が学生のころには発達障害という言葉はあまり一般的ではなかったので、発達障害という言葉が広く知れ渡ったのは近年のことだと思います。
そこで、その根拠となるようなデータを探してみました。
通級による指導を受けている児童生徒数の変化
毎年、文部科学省は「障害のある全ての幼児児童生徒の教育の一層の推進を図るため、特別支援教育を推進しているところであり、今後の施策の参考とするため、標記調査を実施」(文部科学省HP引用)しています。
その調査の一つとして冒頭で載せました「通級による指導を受けている児童生徒数の変化」があります。
(※通級・・・学校において基本的には在籍クラスで生活するが、障害により通常学級で授業を受けられない、もしくは、授業について行くのが困難な場合に児童に合わせた指導を別の教室で行う事)
グラフの中から、発達障害に分類される「注意欠陥多動性障害(ADHD)」「学習障害(LD)」「自閉症」のために通級による指導を受けている児童数を抜き出してみます。
このグラフを見てわかるとおり、ここ10年で通級による指導を受けている児童生徒数はおよそ5.5倍になっています。
私の感想とステラ個別支援塾の先生の感想
背景にも記した通り、私はこのグラフは確かに発達障害者が増えているという事を示唆していると思いました。
しかし、このグラフをあるステラの先生に見てもらったところ、その私の考えは少し甘いものだと気付かされました。
あるステラの先生はこのグラフを見て喜んだのです。私は驚きましたが理由を聞いて非常に納得させられました。
先生曰く「その子の苦手な分野で通常のクラスでは授業についていけない場合、通級で個別に指導をしてもらえるため児童が自分に合った授業を受けることが出来るようになる。そのためこの結果はいい傾向である。」
世間の風潮
最近、ステラの様な個別支援塾(個別指導塾)が増えており、世間の「その子一人一人に合った教育を受けてほしい」という流れ(風潮)があるようです。
上記のグラフは学校での対策の結果を反映していると思いました。
「その子一人一人に合った教育を受けてほしい」という風潮はグラフにも実は表れているのです。
図1のグラフで平成18年より区分が細かくなっているのが分かると思います。
これは平成17年に発達障害者支援法という、発達障害者に対する援助を定めた法律が施行されたためで、LDやADHDなど細かく分類されるようになりました。
発達障害者支援法によってどう変わったか
平成17年に施行された発達障害者支援法により公共の療育センターは増加しました。
しかしながら、一か月に一回しか診察や療育を受けることが出来ないといった話をよく聞きます。
これは発達障害の認知度の高まりにより発達障害の診断数が増加し、公共の療育センターがパンクしているのが現状の様です。
おわりに
子どもの能力を最大限に伸ばすためには適切な量の療育は必要不可欠です。
公共の療育センターがパンクしているので、適切な療育や教育を受けるためにはステラ個別支援塾・児童発達支援の様な場所が必要なんだと感じました。
ステラ個別支援塾・幼児教室・発達支援教室は日々努力・日々進歩しなくてはいけないのだと改めて実感しました。