紐結びの苦手さやわずらわしさを解決する工夫
- 発達障害
- ASD(自閉症スペクトラム)
- その他障害・疾患
- ADHD(注意欠如多動性障害)
- LD(学習障害)
- 支援方法・家庭での過ごし方
靴紐を結んだり、プレゼントにリボンをかけたり、ゴミ袋をしばったり。
日常生活の中で、何かを「結ぶ」機会は多くあります。
結び方は子どもの間の知らないうちに覚えていて、普段、大人が結び方を意識することはほとんどないかもしれません。
しかし、中には「縦結びになる」「エプロンを後ろ手に結べない」といった声を、意外と耳にすることがあります。
大人でも苦手な人がいる紐結び。
手先が不器用なお子さんは、結び方一つでも苦労するので、大人も「どのように教えたらよいのか」と困っているケースもあるのではないでしょうか。
紐結びの練習のポイントとしては、左右の紐の動かし方のイメージが持ちにくいお子さんには、左右の紐の色を変えて練習することがおすすめです。
左右の紐が目で見てわかりやすいので、一つ一つの工程を確認しながら練習することができます。
また、手先が不器用なお子さんには、太めの紐から始め、慣れてから少しずつ細い紐にステップアップしていくとよいでしょう。
紐の硬さによっても結びやすさは変わるので、まずは結びやすい硬さを選ぶとよいでしょう。
小学生になると、着替えや持ち物の管理など、自分で身の回りのことをすることになるので、それまでに自分でできるようになるのが一つの目安です。
発達障害を持っているお子さんは、手先が不器用なことも多く、少し時間がかかるかもしれません。
高等特別支援学校の進学を目指すお子さんは、入学試験で実技として出題されることもあるので、日頃の積み重ねで慣れておくのがおすすめです。
一方で、靴紐に対してはこんな工夫もあります。
お子さん用の運動靴でも、足のサイズが大きくなると、紐靴が多くなります。
靴の紐を結ぶ場面では、急いで出かけないといけなかったり、両手がふさがっている時に限ってほどけてしまったりなどと、とりわけわずらわしいもの。
手先が不器用なお子さんであれば、なおさらです。
ある時、保護者の方からこのようなことを教えていただきました。
「靴紐がほどけない結び方があるよ」
早速「ほどけない靴紐の結び方」で検索してみると、「イアン結び」や「ベルルッティ結び」など、写真や動画で結び方を解説するサイトがたくさん出てきました。
靴紐の結び目を固定させておく場合や、ほどく必要がないものや頑丈に結びたいものには、このような結び方を覚えておくとよさそうです。
また、さらにもっと手軽な「結ばない靴紐」というものも発見しました。
紐を留め具で固定するもの、コブを穴に引っ掛けるものなど様々な種類があり、ネット通販やホームセンター、100円ショップでも販売されています。
こちらは、使い方に合わせて選ぶことができ、微調整ができるものもあるので、ほどける心配がなく手軽にお子さんでも使うことができそうです。
紐結びは、様々な場面で必要になる、ぜひ身につけたいスキルです。
それでも、日々の小さなストレスを軽くするために、「ほどけない結び方」「結ばない靴紐」を選択肢の一つとして持っておくとよいかもしれません。
参考:YAMA HACK、ミズノ公式オンライン、クラシル比較、mybest