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常同行動とは?原因・心理を深掘り!改善できる対処法を詳しく解説

2025.03.04
  • 発達障害
  • ASD(自閉症スペクトラム)
  • ADHD(注意欠如多動性障害)
  • LD(学習障害)
  • 支援方法・家庭での過ごし方

子どもが成長するにつれて、大人には理解できない行動を取ることがあります。
突然奇声を発したり、手をバタバタと動かしたりとする行動には、子ども特有の意味が存在するのです。
周囲から見ると奇妙に見られる行動は、常同行動という子どもならではの症状があります。
当記事では、常同行動の詳細や原因、改善できる対処法まで詳しく解説します。
解決策を見つけるためにも、ぜひ参考にご覧ください。

目次

常同行動とは

常同行動とは、周囲が見ると意図がわからず繰り返しおこなわれる行動を指します。
例えば以下のような行動は、常同行動として考えられます。

●無意味に手を叩く
●突然奇声を発する
●手をひらひらさせる
●同じ場所を行き来する
●爪を噛む

子どもによって行動内容は異なりますが、ストレスや不安感によって引き起こされるケースが多いです。
常同行動は誰にでも起きる行動となっており、多くは発育とともに自然と消えていきます。
発達障害の子どもは、自閉症スペクトラム、ADHDなどが原因として考えられるでしょう。

常同行動が見られる時期

一般的に常同行動は、3歳までの幼少期に現れることが多いです。
子どもは発達過程で繰り返し行動をすることがよくあるため、常同行動が見られやすくなっています。
12歳〜20歳の青年期でもストレスや環境の変化から常同行動が起きることもあるので、年齢に合わせた対策を考えることが大切です。

常同行動の原因・心理

常同行動の原因・心理として、以下のような点が考えられます。

●ストレスや不安
●神経発達症(発達障害)
●環境の単調さ

それでは詳しく説明します。

ストレスや不安

ストレスや不安が蓄積すると、子どもはそれを解消するために繰り返し行動を取ることがあります。
例えば親の不在や環境の変化、家庭の雰囲気から、子どもはストレスや不安を抱えがちです。
子どもの安心感を高めるためにも、スキンシップや話を聞く時間を増やすことが大切です。

神経発達症(発達障害)

自閉症スペクトラムやADHDなどの神経発達症が原因となり、常同行動を起こすこともあります。
例えば自閉症スペクトラムの場合、同じ行動を繰り返したり特定の物にこだわったりするケースが多いです。
神経発達症が気になるときは、発達支援センターや専門医に相談するとよいでしょう。

環境の単調さ

子どもの環境が単調になっていることや、変化を求めるようになったことにより常同行動が起こるケースもあります。
例えば常に同じ部屋にいたり、新しい物がなかったりする環境では常同行動が起こりやすいです。
また、感覚刺激が入りにくい子どもや、刺激が多く必要な子どもにも、常同行動が起こることもあります。
子どもは常に視覚や聴覚から情報を得るので、新鮮に感じる環境や刺激となるものを用意することで改善されることがあります。

代表的な常同行動の種類

代表的な常同行動の種類として、以下のようなものがあります。

●身体的な常同行動
●行動パターンの常同行動

それでは詳しく解説します。

身体的な常同行動

身体的な常同行動として、体を揺らす・頭を振る、手を振るなどがあります。
身体を使うことで表現されることが多いため、視覚的に内容が分かりやすいです。
定期的に同じような身体の動きがある場合、常同行動が考えられるでしょう。

行動パターンの常同行動

行動パターンの常同行動として、指しゃぶりや爪を噛む、髪を引っ張って抜くなどがあります。
自分の身体や周囲の物を使うことが多く、行動として表現されることが多いです。
常に行動をチェックしておくことで、常同行動かどうかを判断できるようになります。

常同行動を改善する対処法

常同行動を改善するには、以下のような対処法があります。

●行動を置き換える
●環境を整える
●行動を指示する

状況に合わせて、適切な対処法を試してみましょう。

行動を置き換える

子どもの困りごとを別の行動に変更することで、常同行動が改善されることもあります。
例えば指しゃぶりが多いなら、おもちゃを与えることで行動を変えられます。
もし刺激を求めているなら、適切な余暇活動を教えると良いでしょう。

環境を整える

常同行動を出していい環境を整えることで、行動を制御できるようになります。
例えば、感覚刺激が足りず動く子どもには、家の中で感覚刺激が入るような環境を整えることも有効です。
環境設定については、トランポリンを用意したりする方法がおすすめです。

行動を指示する

子どもが何をすればいいのかわからず常同行動を出すときは、適切な指示を出して行動を明確にすることが大切です。
例えば椅子に座っても手を動かし続けるなら、鉛筆を持たせることで、やることが明確になります。
やるべきことを明確にしてあげれば、常同行動を改善できるようになることもあります。

まとめ

常同行動は、ストレスや環境の変化、遺伝的要因などさまざまな要因によって引き起こされます。
子どもの常同行動が気になっても、すぐに心配する必要はありません。
まずは子どもの気持ちに寄り添い、温かく見守ることが重要です。
もし「どうしてもやめさせたい」「発達に問題があるのでは?」と気になった時は、子どもの発達の専門家に相談し、適切な対応をとるようにしましょう。

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