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巧緻性とは?意味や重要性・向上させる方法を徹底解説!

2025.03.29
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子どもが上手に箸を持てないなど、「子どもの手先の不器用さが気になる」という保護者の方も結構おられるのではないでしょうか?
それは、手先を上手に使う力を育てること、つまり、巧緻性を高める取り組みが必要です。
巧緻性は生まれついた素質も関係しますが、日頃のトレーニングによって高めることは十分可能です。
しかし、「どのようにして巧緻性を高めればいいのかわからない」というお悩みもあるでしょう。
当記事では、巧緻性の詳細から重要性、高めるメリット、方法を詳しく解説します。
記事後半では巧緻性を高めるときの注意点もお伝えしますので、ぜひ参考にご覧ください。

巧緻性とは?

巧緻性は、一般的に「手先が器用なこと」を指します。
手先やと指先を上手に使う能力であり、子どもの成長において重要な要素の一つです。
手先を使うことで、脳の発達や認知機能の成長にも影響を与えることから、子育てでも注目されている力でもあります。
巧緻性を養うことで日常生活における様々な動作ができるだけでなく、より緻密な技術を習得することで、将来幅広い分野で活躍する可能性も広がります。

巧緻性の重要性

巧緻性を必ずしも高めないといけないというわけではありませんが、小学校受験において子どもが上手く手先を使えているかという、巧緻性の評価がされる時があります。
例えば、紙をハサミで切る、のりで貼る、ひもを結ぶなどの指示が試験内容にあり、その時、子どもの巧緻性もチェックされています。
子どもの能力を多角的に評価するために、巧緻性は一つの有効な目安となります。

巧緻性を高める3つのメリット

巧緻性を高めることで、以下のような3つのメリットがあります。

・身体をコントロールする力が身につく
・集中力を高められる
・想像力を育てられる

それでは一つずつ順番に説明していきます。

1. 身体をコントロールする力が身につく

巧緻性を高めることで、身体の運動機能を調節することができるようになります。
身体の運動機能は、大きな運動(粗大運動)から指先などの細かい運動(微細運動)に発達していきます。
つまり、巧緻性を高めていくことで、自分の身体をどのように動かせばいいのかわかるようになり、身体の細かい部分も自由にコントロールできるようになります。
学校生活では体育の授業でスポーツやダンスをする機会もあり、

2.集中力を高められる

巧緻性を高めれば物事を注意深く観察できるようになり、指先の集中力を高められます。
細かな作業で物事の集中力が向上するため、日常生活や学習でもプラスに働きます。
子どもは大人と比べて集中することが苦手なので、集中力を高められる点は良いメリットといえるでしょう。

3.想像力を育てられる

手先が器用であればアイデアを具現化しやすくなり、頭の中のイメージを実際の形に仕上げられるようになります。
巧緻性が高ければ細部までこだわりを持って作成できるようになるため、クオリティの高い作品を作成できます。
自分が作りたいものを自由に表現できるようになる点は、巧緻性を高めるメリットの1つです。

巧緻性を高める方法

巧緻性を高めるには、以下のような遊びを通して楽しみながら取り組むのがよいでしょう。

・折り紙
・積み木
・あやとり
・塗り絵
・工作

それでは詳しく説明していきます。

折り紙

折り紙は小学校入学試験の巧緻性を見るテストでも課題になることがあり、指先を繊細に使うので巧緻性を高めるのによい方法です。
端と端をぴったり合わせながら正確に紙を折る必要があるため、目と手の協応動作と精密さが必要です。
見本通りに折ることを習慣づければ、自然と巧緻性を高められるようになるでしょう。

積み木

落ちないように積んでいく積み木は、細やかな神経を使うので巧緻性を高めることに向いています。
積んでいく順番を考えたり、落ちないようにそっと置いたりするには集中力と繊細さが必要になるため、巧緻性を高める方法として最適です。

あやとり

想像力や空間認識力などを養う方法として、あやとりもおすすめです。
あやとりは両手の指を使いながら技を覚えていくため、自然と脳が刺激されます。
子どもと大人が協力しながら遊べるので、コミュニケーション力の向上にも役立ちます。

塗り絵

塗り絵は手の動きをコントロールしながらはみ出さないように塗るため、手の巧緻性が高められます。
はみ出さないように塗ろうと意識するので、子どもの集中力が向上します。
はじめは枠内に塗ることが難しいですが、手本を見せてあげたり、塗りつぶす量を少しずつ増やしていったりすることで学習していくでしょう。

工作

工作は紙や粘土など様々な材料の素材感を手で感じながら、手指を動かして作り上げていくので、子どもの巧緻性を高めていくことができます。
空想力や問題解決力も養うことができ、子どもの表現力も広がっていきます。
子どもの自己表現の幅を広げるためにも、工作はおすすめです。

巧緻性を高めるトレーニングをするときの注意点

巧緻性を高めるトレーニングをするときは、以下のような点に注意してください。

強制させない

子どもの巧緻性を高めるために、物事を強制させることはNGです。
例えば大人が塗り絵をさせたいと考えていても、子どもがほかのことがしたいときもあります。
物事を強制すると子どもは否定的な気持ちを持ってしまうため、マイナスに働いてしまうことがあります。
そのため巧緻性を高める練習をするときは、子どもの気持ちを尊重し、楽しめるように工夫しておこなうようにしていきましょう。

一緒に協力する

巧緻性を高めるトレーニングにはいくつもの方法がありますが、子どもだけではうまくできないこともあります。
そんなときは大人が一緒に協力することで、楽しさを感じてもらえます。
とくに塗り絵や工作は難しい作業もあるため、大人が一緒に協力して、出来上がった喜びを感じることができるようにするとよいでしょう。

まとめ

今回は、巧緻性の詳細から重要性、高めるメリット、方法、注意点まで詳しく解説しました。
巧緻性は手先の器用さを指しており、子どものときから身につけておくことで日常生活でもプラスに働きます。
ぜひ当記事で紹介した方法を参考にしながら、巧緻性を高める取り組みをはじめてみましょう。

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