映画『みんなの学校』、不登校ゼロを目指す大空小学校の取り組みとは
- 発達障害
- ASD(自閉症スペクトラム)
- ADHD(注意欠如多動性障害)
- LD(学習障害)
- 支援方法・家庭での過ごし方
- 進学・受験
今回は不登校をゼロにしようと奮闘している小学校を取材したドキュメンタリー映画の紹介です。
ステラは主に発達障害のお子さん対象の学習支援塾なのに、なぜ不登校の話題なのでしょうか。
不登校と発達障害には切っても切れない縁があります。
なぜならば不登校児における発達障害の割合は
小学校で4.0~16.1%、中学校で2.1~24.8%、高校では13.3~31%を占めるといわれているからです。
これは以前、記事にしましたことがあります。
(以前の記事:不登校児における発達障害の意外な割合)
また、次に全国の不登校児のデータを載せます。
(引用:文部科学省 学校基本調査(http://www.mext.go.jp/component/b_menu/houdou/__icsFiles/afieldfile/2014/08/07/1350732_01.pdf))
平成25年度では小学生だと276人に1人、中学生だと37人に1人が不登校だそうです。
また、平成25年度は前年よりも不登校児の割合が増えてしまっています。
今回は不登校児ゼロを目指している小学校の奮闘が映画になったので紹介します。
まずは映画の予告動画をご覧ください。
全校児童は約220人ですが、発達障害のある子や、自分の気持ちを上手くコントロールできない子などの特別支援の対象は30人を超えます。それでも、みんなが同じ教室で学びます。
クラスメートですぐに教室を飛び出してしまう子や、ついつい友達に暴力を振るってしまう子がいたとしても、みんなで見守ります。
またこの小学校の唯一のルールは「自分がされていやなことは人にしない。言わない」
また、この小学校ではPTAとは呼びません。親と教員ではなく、サポーター(保護者と地域の大人)と教職員で作る「大空SEA」と呼ぶそうです。
他には授業参観も家庭訪問もありません。学校の窓ガラスも、すりガラスから透明なガラスに入れ替えられました。
いつも授業は開かれているし、家庭訪問も問題が起きたときに、担任が自主的に行けばいいという考え方だそうだ。
また、不登校がなくなった秘訣を校長先生はこう語る。
「その子が学校に来れるのは、周りの子が変わったから。その子を見る目が変わったから。」
そもそも学びとは何でしょう?そして、あるべき公教育の姿とは?大空小学校には、そのヒントが溢れています。みなさんも、映画館で「学校参観」してみてはいかがでしょうか。
>>みんなの学校HP
名古屋では今池駅の近くにある「シネマテーク」という映画館で3/14(土)から公開されます。
シネマテークのHPは >>こちら
[参考]
・「みんなの学校」(http://minna-movie.com/index.php)
・「DIAMOND online」(http://diamond.jp/articles/-/65873)