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「モンテッソーリ教育を受けた子どもたち」の内容まとめ

2014.08.28
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モンテッソーリ教育を受けた子どもたち-幼児の経験と脳-(著:相楽敦子)を読みました。
モンテッソーリ教育を受けた子どもの成長後の姿が多く語られ、また、脳科学を使ってモンテッソーリ教育の有用性を裏付けをしていました。これらについてはあまり語らずに内容をまとめてみました。

 

1.モンテッソーリ教育が対象とする年齢
幼児前期(0歳~3歳)と幼児後期(3歳から6歳)

 

2.モンテッソーリ教育での子どもとの関わり方(幼児前期)

 

(1)接し方:助けすぎないこと、待つこと
自分でやりたいと言い出したときには、自分で気が済むまでやらせる。
自分で納得いくまで試行錯誤させた上で、最後の最後に少し手伝うようにする。

 

(2)環境:自分でできるように
衣服や玩具、文房具、絵本などはすべて自分の手に届くところに置く。
食器類も食器棚の取り出しやすいところに置く。
洗面所なの高いところは、ステップを用意して自分で手が洗えるようにする。

 

(3)提示:ゆっくりみせる
言葉で教えるのではなく、動作をゆっくり見せる。教えたい動きの要素を分けて、速度をスローダウンして、黙って意識してやって見せる教え方。

 

①教えたい行為を1つだけ取り出す。
②その行為を校正する動作を分析する。
③一つひとつの動作を、はっきり、ゆっくり、正確に示す。

 

という手順で見せながら教える。最も大切なことは、動作と言葉を離すこと。説明は、短い言葉で伝えるようにする。

 

3.幼児後期の正常化への道筋
逸脱発育をしてしまった子が正常化するまでの過程は以下の通り。正常化とは、「本来の姿」を実現するまでの過程のことです。

 

(1) まず「見る」ことから始まります。見ている視線の先には、必ず「動き」があります。その動きに目をとめます。

 

(2) この状態で、先生が近寄り、その作業に誘います。子どもが興味を示したら、「ゆっくり、はっきり」「して見せる」ことをします。すると、それをくいるように見るようになります。

 

(3) 見ていた子に、「やってみる?」と誘いかけると、必ず自分から取り組みます。

 

(4) ところが、最初はうまくいきません。粘り強く挑戦を続けます。そして、1回できるとまた同じことをします。

 

(5) 繰り返しながら、深く集中していきます。

 

(6) とことんやり抜いたら、突然ぱったりとやめます。そして、子どもはすっきりした顔になったり、目をキラキラさせて幸せそうだったりします。

 

この経験を積ませると、子どもは態度が変わっていきます。

 

4.モンテッソーリ教育での大切な道筋
(1) 自分の自由意志で取り組む
(2) 自分のリズムで納得いくまで繰り返す
(3) 全力を傾注する。繰り返しながら集中する
(4) やり抜いた後に、深い充実感や喜びを味わう

 

この道筋を歩み抜く経験を、幼児期に積み重ねると、自己信頼、自己価値観、自己効力感、自尊感情などが自然に生まれ、自己が確立してきます。すると、他人を大切にし、積極的に周囲に向かうようになります。これが、正常化された子どもの姿です。

 

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