なごやフレンドリーナウ ~ 不登校やひきこもりがちな子どもの支援施設 ~
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なごやフレンドリーナウの見学に行ってきました。
(案内パンフレット表紙より)
概要
鶴舞線浄心駅の近くにあるのがなごやフレンドリーナウです。バブル時代に作られた施設で、今は、同様の施設が、笠寺、鶴舞にもあります。また、24年度からは大曽根サテライトも開始しています。
一番大きなのは浄心の施設です。笠寺サテライトは比較的狭いので、圧迫感を感じる子もいるようです。また、鶴舞サテライトはオフィスのような感じで、落ち着いた雰囲気です。
目的は、心理的な理由によって登校できない児童生徒を支援することです。通所による教育相談や適応指導などをおこなっています。学校への復帰を目的とはしておらず、家にだけ閉じこもらずにイキイキ過ごしてくれると良いと考え運営されています。
通所までの流れ
事前の見学については、学校を通す必要はありません。実際に来てみないとどんなところか分からないので、見学で雰囲気を感じから利用希望を募ります。
通所を決めたら、通所申込書を教頭先生に提出します。それがフレンドリーナウに届いたら、受入面談を行います。通所の面談は時間をたっぷり使い、2時間くらい掛けて丁寧に行います。
通所開始直後は、体験部に入り、午前・午後のどちらかを選んで通います。いきなりは難しいことが多いので、体験を挟んでいます。
支援内容
支援は、適応指導部と個別相談の2つに分けて支援しています。
適応支援部では、
・自主性自発性の育成
・対人関係の構築
・学習支援
の3つを柱としています。
勉強がイヤでという子どもは多いので、学習支援は少なめです。時間割もカリキュラムもありません。自分で選択すること、自己決定の流れを大切にしています。「今日何やろうね?」の問いに「別に」と返す子は多いですが、そういう子とゆっくり時間を掛けて関係を構築していきます。後に、自分でやること決めて自分で過ごすようになります。
学校の成績はつきませんが学校への通所実績報告書を2ヶ月に一回送っていますので、ほとんどの学校が出席扱いにしてくれます(厳密には校長先生の判断となります)。大学生の学習支援スタッフもいて、年も近く話しやすいと思います。
個別相談は、隔週で実施しています。
特別な行事など
行事は季節を感じられるような体験活動をしています。慣れる・広げる・深めるの3段階に分けていて、個々の適応状況に合わせて活動しています。通所間もない子だけで行く行事や宿泊行事もあります。宿泊行事は、親と離れて過ごすことも体験し、中津川研修や修学旅行の代わりという位置づけでもあります。
障害の特性のある子とそうでない子が同じ空間で過ごすことへの配慮
肢体不自由については対応施設ではないので、その旨を初回面談時に伝えて、利用者に判断してもらっています。特別支援学級の子も増えてきていて、職員同士で毎日振り返りをしていて、そこで情報共有をしていて、セラピストからフィードバックもらうこともあります。ケース検討会には、ドクターやセラピストも参加します。
衝動性の高い子などについては、他の子に怪我をさせてしまう場合は、通所停止になることもあると事前に伝えています。
ステラBASE
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施設内写真
ボードゲーム、コンピュータゲーム、楽器、マンガ、卓球台、ビリヤード台など娯楽設備が充実しています。勉強に取り組めるブースもあるし、自宅のように過ごせるソファもあります。また、プライバシーを保てる個室も用意されています。