ともだち100人いりますか?~nanaioさんのブログを読んで~
- ASD(自閉症スペクトラム)
- 発達障害
- ADHD(注意欠如多動性障害)
- LD(学習障害)
- 支援方法・家庭での過ごし方
今の日本の流れを見ると、友達の多さがある種ステータスになっていると感じることが多々あります。
例えば毎週末にお友達との遊びの予定があることを自慢したり、フェイスブックでの友達の多さやなどですね。
(写真提供:ペイレスイメージズ)
今回は、nanarioさんという発達障害のお子さんがいるお母さんブロガーが、友達をテーマにブログを書いていたので紹介しようと思います。
「ともだち100にん」要りますか?
友達は多いほうがよい、というような流れがあるため、お子さんにはぜひたくさんのお友達を作ってほしいと思われている親御さんは多いのではないでしょうか。
しかしながら、社会性やコミュニケーションに困難を抱える障害である自閉スペクトラム症を抱えているお子さんにとって、その親御さんの思いをぶつけすぎるのはどうなのでしょうか。
nanarioさんの娘さんは、友達と遊ぶよう促されることが大きなストレスとなっていたようで、ある日の夜パニックを起こしてしまったそうです。
娘と話したり、お友達と遊ぶ様子を見て気付いたことがあり、娘さんは一対一の関わりはお互いの意見をすり合わせて遊ぶことは出来るのですが、複数人との関わりは相手に合わせないといけないことが多く、やりたくないことでもうまく断れなかったりで、苦痛だったようです。
そんな思いをするよりは自分の自由にやりたいことをやるほうがいいと、娘さんは気付き、一人で自由時間を満喫しているそうです。
nanarioさんは、「友達がいなくても集団の中で自分の居場所を見つけることができたらそれがうちの子供達にとってベストな環境なのだ。」と感じたそうです。
また、みんなと仲良くするというのは、みんなと友達になるという事ではなく、気が合わない人とも喧嘩をしないようにする、とお子さんたちに話しているそうです。
最後に、我々に次のような言葉を残しています。
コミュニケーションや社会性に困難を抱える発達障害児たち。
友達関係ではトラブルや悩むことも多いでしょうし
それに気をもむ保護者の方々も多いと思います。
そのお子さんの望む友達関係はどういうものなのか、
そのお子さんに合った環境はどういうものなのか、
それをまず見極めることが一番大切なのではないかと思います。
発達障害に関する教科書を読むことは、それはそれで学術的には勉強になります。
しかし、この様な生の声を聞くことは、より実践的な学びや、アドバイスになるなあと感じました。
[参考]
・うちの子流~発達障害と生きる(http://nanaio.hatenablog.com/)