大阪市の乳幼児期の子育て支援にはどのようなものがあるの?① ~エンゼルサポーター、産後ケアとは何?
- 大阪府
- 福祉制度・サービス
大阪市には、子育てのどんなサポートがあるの?
大阪市ではどんな子育てのサポートがあるのでしょうか?
大阪市に住んでいる方でも、どんな子育てのサポートがあるかよく知らないという方や、これから出産するけれど、どんなサポートが受けられるかわからず不安だという方もおられることと思います。
出産後から就学前までのサポートにもいろんな種類があり、出産後の母親へのサポートもあれば、子どもの預かりサポート、子どもが病気の時の預かりなど様々な種類があります。
また、公的なサービスで補助があるものもあれば、民間のサービスもあり、実施場所も窓口も手続きの仕方も異なります。
ここでは、サービスの種類別に、対象者、内容、料金や時間、デメリットやデメリットなどをまとめていきます。
子育てサポートの種類、対象年齢
まず、大阪市のホームページなどを参考に、公的なサービスと民間のサービスの両方を、子育てのサポートの種類、対象年齢別に表にまとめてみると以下のようになります。
※大阪市の民間も含む子育てのサービスです。ひとり親の方や、障害を持ったお子さんに対しては、この他にも利用できるサービスもあります。
※2025年度には、子育て応援ヘルパー派遣事業という、0~2歳児を養育する全ての家庭が利用できる家事と育児支援の訪問サービスが実施されるようです。詳細がわかりましたら、随時アップします。
まず、1回目は、エンゼルサポーター、産後ケアについてお伝えします。
エンゼルサポーター
エンゼルサポーターとは、出産後のお母さんの家事支援で、大阪市ひとり親家庭福祉連合会に委託されており、エンゼルサポーターの派遣を行っています。
対象
出産退院後4か月以内の乳児がいる家庭で、昼間に家事等の援助者がいない家庭、または多胎児を養育している家庭(ひとり親とは限らない)
時間・料金
月~土の8時~18時の間の2~4時間以内 (1時間あたり1000円要)
内容
食事や身の回りの世話、居宅の掃除、生活必需品の買い物などの家事援助、生活・育児についての簡単な相談や助言を行う (ホームヘルパー等の有資格者による)
※乳児に対する保育や同居の家族への支援はサービス対象外となる
手続き
① 各区の福祉センターで申請書類をもらう
② 出産予定の2か月~10日前までに郵送
③ 利用可否の決定通知が届く
④ 利用希望日が決まれば、ひとり親連合会へ連絡し「エンゼルサポーター派遣要請書」を郵送またはFAXする(月単位で提出する)
⑤ サポーターの派遣が決まれば、連合会より「お知らせ」が届く
⑥ サポーターより支援前日までに事前連絡が入る
⑦ 支援開始
⑧ 支援終了したら、利用料をサポーターに支払い、サポーターが求める「活動記録簿」に押印または署名する
(※利用日ごとにサポーターに直接支払う)
メリット
・出産直後に利用できるので、母親の体の負担や家事負担を少し減らすことができる
・簡単な相談や助言を行ってもらえる
・市の委託事業で、有資格者のサービスを一般的な家事支援よりは安く利用できる
デメリット
・乳児の保育は対象外で、家事のみの援助しか利用できない
・少なくとも10日前には申し込みが必要なので、急に利用できない
・利用期間が短い(生後4か月まで)
産後ケア
産後ケアとは、産後に心身の不調や不安を抱える、お母さんの支援と育児サポートを行っています。
対象
産後に心身の不調や不安等を抱える母親とその子(出産後0か月から1年未満)
※病院等への入院を要しない ※利用の可否には審査あり
時間・料金
ショートステイ(宿泊型)
1泊2日(5食) 10時~翌日19時(上限) 4250円 (その後1日ごとに2125円 通算6泊7日まで)
デイケア(通所型)
1日(2食) 10時~19時(上限) 1500円 (通算7日まで)
アウトリーチ(訪問型)
1回 10時~19時の間の2時間程度 500円 (通算3回まで)
内容
大阪市と委託契約している医療機関及び助産所で、母子同室で助産師や保健師、看護師等の専門スタッフから、母親の心身のケアや育児のサポートを受けることができる。
(母親の体調管理や産後の生活のアドバイス、育児相談、乳児の沐浴や授乳の仕方などの指導など)
※託児や保育、家事のサービスではなく、育児や身の回りのことは自分で行う。
手続き
① 区に申請・面談
② 利用の承認がおりたら、希望施設へ利用予約
③ 施設や自宅にて産後ケアの利用
④ 利用施設に直接利用料の支払い、アンケートの記入
メリット
・初めての出産で周りに頼れる人がおらず、心身に不調がある人などには、少しでもサポートになる
・助産師など専門の職員よりサポートを受けられる
・ショートステイやデイケアは食事の提供を受けられる
・市の委託事業なので、安く利用できる
デメリット
・心身の不調がある人などに限られ、申請しても必ず承認がおりるわけではない
・託児、保育、家事のサポートは行わないので、育児と身の回りのことは自分でする必要がある
・ショートステイを1泊2日で利用すると、2日利用に換算されるので注意が必要