大阪市に新しい知的障害児の支援学校(仮称:大阪府立出来島支援学校)が2024年(令和6年)4月に開校予定です。
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大阪府立西淀川高校の跡地に、知的障害児の支援学校、大阪府立出来島支援学校(仮称)が2024年(令和6年)4月開校を目指し、今工事が進められています。
設置学部は小学部、中学部、高等部で、通学区は大阪市の北区、福島区、此花区、西淀川区となります。
設置に伴い、大阪府に現在ある一部支援学校の通学区が変更になりますので、対象となる方は確認が必要です。大阪府のこちらのページに変更となる区域が記載されています。→もと西淀川高校を活用した新たな知的障がい支援学校の開校に伴う通学区域割の変更について
西淀川高校の4階建ての既存校舎を改修して支援学校として利用し、障害のある児童に配慮し、トイレの増設やユニバーサルデザインに配慮した改修を行うようです。
校舎に隣接した位置にバスターミナルが設置され、その他に農園や低学年児童が主に活動する広場、放課後等デイサービスの送迎車両の待機場などが作られるようです。
また、校舎の中に、実際の居住空間を模した日常生活学習教室が作られ、そこにはキッチンやダイニング、浴室などが設置され、食事や入浴といった日常生活に関する授業を行う際に使用されるようです。
大阪府の障害児童の数は年々増えており、2022年度(令和4年度)時点で、大阪府の支援学級在籍者数(小・中学校)は、10年前に比べると約2.3倍、20年前に比べると約5.7倍にも増えています。
また、大阪府の通級指導教室の教室数も10年前より約2.3倍、20年前より5.9倍になり、児童数においては、10年前より約2.7倍、20年前に比べるとなんと約7.9倍にもなっています。
知的障害に限ると、府立支援学校に在籍する児童生徒の将来推計は、2016年(平成28年)から2026年(令和8年)までの10年間に約1600人増えると言われています。
(大阪の支援教育 令和4年度版より)
しかし、大阪府の知的障害児の支援学校は、2015年に西浦支援学校と枚方支援学校の設立後新しくできていないため、新しい支援学校の設立を求める声があがっていました。
大阪市に待望の新しい支援学校ができることになりますが、知的障害児童数の増加に比べて少ない現状であり、新学校の整備や先生の増員などまだまだ課題は多くありそうです。