楽しい!おもしろい!発達障害を持つ子どもの支援に役立ちそうなアプリ
- 発達障害
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- ADHD(注意欠如多動性障害)
- LD(学習障害)
- 支援方法・家庭での過ごし方
アプリと聞くと「ゲーム」が浮かびますが、アプリの機能を発達障害を持つ子どもの支援に使えないかと多くの工夫がされています。
発達障害を持つ子どもは他者とのコミュニケーションが困難という特徴があります。
うまく気持ちを言葉で伝えられないもどかしさ、相手の気持ちが理解できない故の軋轢、耳から入る情報をうまく処理できなくて学習においても困難な場面に出くわすなど、多くの困難とたえず向き合っています。
それらの困難を支援していく一つの方法として、アプリは開発されてきました。
発達障害を持つ子どもは視覚から取り入れる情報に強いという特性があります。つまり多くの視覚優位である発達障害の子どもたちのために、あらゆるIT機器から視覚を使って情報を得ることができるアプリは、とても理にかなっているのだと思います。
そんなアプリは今数多く出回っています。無料でダウンロードできるものもあるのですよ!いくつか、実際にやってみましたので、ご紹介したいと思います。(今回はiphoneで無料でダウンロードできるもの限定です。)
知育アプリ
【Mr.shapeのタッチカード ? おやこで遊べて子供(こども)が喜ぶ知育(ちいく)アプリ】iphone/ipad
https://itunes.apple.com/jp/app/id426335792?mt=8&ign-mpt=uo%3D8
・未就学時~小学低学年と保護者の方を対象として、触って遊んで学べる絵カードアプリです。
・絵カードを触る事で物の仕組みや名前、色、形などを自然と学ぶ事ができます。
<使った感想>
幼児向きとあって、とても簡単に操作ができます。指1本でサクサクできるので、夢中になってしまいました。福笑いやパズル、形合わせ、物の形と名前の一致や、果物の中はどうなっているのかなどを、単調な絵柄と色で表示してあるので、視覚優位の子どもに馴染みやすいのではと感じました。
<お母さん目線>
幼児期に知っていてもらいたい物や事柄を遊びながら覚えられるので、楽しく学習できると思います。また、ユーモアに跳んだ作品でもあるので、子どもと一緒にそこから話が広げられそうです。音も消すことができるので、聴覚過敏の子どもにも安心して使用できるところがいいですね。
https://itunes.apple.com/jp/app/labyrinth-2-hd-lite/id365526686?mt=8&ign-mpt=uo%3D8
<使った感想>
療育の現場に迷路になった箱を傾けながら玉を穴に入れるという教材がありますが、このアプリはその教材がデバイス上でできてしまうという、簡単かつ集中力を養う知育ゲームです。大人も時間を忘れて夢中になってしまいます。
<お母さん目線>
一見ゲームなのですが、そもそもゲームは子どもの知育につながります。脳の活性化を促すというエビデンスもあるわけですから、積極的に取り入れてもいいのかと思っています(ルールがあってこそですが)。療育現場でもこの手の迷路ゲームは使っていて、多くの子どもたちは夢中でやっています。その時の集中力は半端ありません。集中力や考える力を養うためには、知育アプリは遊びの一つとしてよいかと思います。
もじ、ことばアプリ
【もじルート】iphone/ipad
https://itunes.apple.com/jp/app/id390159257?mt=8&ign-mpt=uo%3D8
<使った感想>
こちらも幼児向きなので、操作が簡単です。文字や数字をなぞるというシンプルなアプリですが、遊びながら文字や数字に特化して学習できるのがいいです。
<お母さん目線>
絵柄と色が優しく、線をなぞるとキラキラとお星さまが出現するので、ただ線を引くだけではなく、動きに合わせて子供の目線もつられて動くという仕組みが、ビジョントレーニングにもつながるのではと感じました。
voca、コミュニケーションエイド
【かなトーク】iphone/ipad
https://itunes.apple.com/jp/app/id385498646?mt=8&ign-mpt=uo%3D8
<使った感想>
ひらがなのキーボードをタッチすると、音声が発せられるという、いたってシンプルなコミュニケーションエイドです。このアプリがあれば、その場で文をつくり会話ができます。音声でのコミュニケーションが苦手な子どもにとっては、自分の言いたいことが言えずに意思疎通ができず、誤解されたりすることが格段に減るのではないでしょうか。(筆談の音声バージョンです)
<お母さん目線>
お子さんのコミュニケーションの一つの手段として使うことで、子どもと親の双方が感じていたストレスが軽減されるのではないかと思います。また遊びという要素から取り入れられ、お母さんと一緒に遊ぶことで愛着関係も強まり、なおかつ言葉や文字、文章の学習にも繋がると思います。
数字、算数
【こどもゆびドリル】iphone/ipad
<使った感想>
3~5歳向けの就学準備アプリです。この手のアプリはたくさんあるようですが、20万ダウンロードされているということは、一番使い勝手がいいのではないでしょうか。実際私も使ってみて、難しい説明もなく、サクサクとできてしまいました。子どもならもっと自由に自分なりの使い方ができると思います。
<お母さん目線>
子どもに自由に使わせていても問題ないとおもうところは、すべてが就学前準備の学習につながっているというところです。「楽しい」から入ることで、苦手な勉強を「好き」にできたらいいですよね。それにはまずは、子どもに興味を持ってもらうことですが、そういった意味ではこのアプリは最適かもしれません。
以下のサイトは、学習、生活、コミュニケーションなどの支援に役立ちそうなアプリを紹介していますので、参考にしてみてください。
■うちの子流 支援アプリ日記
http://nanaio.hatenadiary.jp/
■子供の学習支援・生活支援に使えそうなiphon/ipadアプリまとめ(2014年度版)
http://blog.keaton.com/2014/10/apps-for-kids-2014.html
■子供の学習支援・生活支援に使えそうなiphon/ipadアプリまとめ(キッズ編2012年上半期版)
http://blog.keaton.com/2012/09/apps-for-kids.html
■子供の学習支援・生活支援に使えそうなiphon/ipadアプリまとめ(中高生編2012年上半期版)
http://blog.keaton.com/2012/09/apps-for-students.html