発達が気になる子どもの就学先を考える① ~就学相談とは何か?~
2023.06.23
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保護者の方の中には、発達が気になるお子さんが幼稚園や保育園などを卒園後、「小学校に行って、お友達との関わりは大丈夫だろうか?」「勉強についていけるだろうか?」など不安や心配を抱えている方も多いことと思います。
発達が気になる子どもの就学先について、3回のコラムに分け、第1回目は「就学相談とは何か?」というテーマでお伝えしていきます。
就学相談とは何?
就学相談とは、発達が気になる年長のお子さんの小学校入学前に、お子さんに合う学びの場(支援学級、通級、支援学校など)を決めるために行われる話し合いや相談のことを言います。
お子さんが年長になった4月頃から相談の受付が始まり、受付窓口は通学校区の小学校や教育委員会の場合や、園を通じて申し込む場合など市町村により様々です。通っている園の先生に尋ねたり、お住まいの市町村の教育委員会などに問い合わせたりするとよいでしょう。
※参考 大阪市では通学校区の小学校が窓口になっています。
就学相談は何のためにあるの?
就学先については、お子さんの障がいの状態のみで判断するのではなく、一人一人の教育的なニーズや学校や地域の状況、保護者や専門家の意見等も含め総合的に検討し、決定されることになっています。
つまり、お子さんがよりよい環境で教育を受けられるようにすることが、就学相談の大きな目的となります。
また、就学先について具体的な情報を得ることができるのはもちろんですが、就学先にお子さんのことを知ってもらう良い機会でもあると思います。
就学相談の流れと内容
①申し込み
就学相談についての通知はありませんので、就学についての相談を希望する場合は、保護者の方からの申し込みが必要です。
お子さんが年長になったらできれば早めに(夏休みごろまでに)申し込む方がよいでしょう。
就学相談についての通知はありませんので、就学についての相談を希望する場合は、保護者の方からの申し込みが必要です。
お子さんが年長になったらできれば早めに(夏休みごろまでに)申し込む方がよいでしょう。
②面談
面談では、お子さんの発達や障がいの状況、成育歴や家庭環境、教育や就学先に対する保護者の希望などが訊かれます。面談は複数回実施されることが多いです。
※参考 大阪市では就学支援シートに記入して提出できるようになっています。
面談では、お子さんの発達や障がいの状況、成育歴や家庭環境、教育や就学先に対する保護者の希望などが訊かれます。面談は複数回実施されることが多いです。
※参考 大阪市では就学支援シートに記入して提出できるようになっています。
③学校見学
学校見学を行っているところでは、実際に校区の学校の支援級や支援学校を見学したり、先生から話を訊いたりし、具体的にどのような支援が行われているのか、情報を得る機会になります。
学校見学を行っているところでは、実際に校区の学校の支援級や支援学校を見学したり、先生から話を訊いたりし、具体的にどのような支援が行われているのか、情報を得る機会になります。
④園に訪問
就学相談の担当者がお子さんの園に訪問し、お子さんの様子を観察し、担任の先生よりお子さんについての話を伺うことがあります。
就学相談の担当者がお子さんの園に訪問し、お子さんの様子を観察し、担任の先生よりお子さんについての話を伺うことがあります。
※②、③、④は順不同です。
⑥就学先の決定
教育委員会や専門家での話し合いによる方針と、保護者の方の意向をまとめ、最終的には11月~12月頃に決定します。
教育委員会や専門家での話し合いによる方針と、保護者の方の意向をまとめ、最終的には11月~12月頃に決定します。