発達が気になる子どもの就学先を考える② ~支援級・通級・支援学校について~
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第1回目では「就学相談とは何か?」というテーマで、就学相談の流れや内容についてお伝えしました。
第2回目は、「支援級・通級・支援学校について」というテーマで、幼稚園などを卒園後の、具体的な就学先の違いについて見ていきたいと思います。
支援級とは
支援級(特別支援学級)とは、様々な障がいを持つお子さんや、学習上や生活上で困難な面を持つお子さんのために、小学校や中学校が設置している少人数の学級のことを言います。支援級の1クラスの上限定員は8人であり、お子さんの課題やニーズに合わせた学習内容や支援を受けることができます。
基本的な教科学習を支援級で受け、給食や一部の学習を通常学級で受ける場合や、通常学級で授業を受け、必要な教科のみ支援級の先生が入って援助する場合など、お子さんのニーズや学校の体制、住んでいる地域によって取られる支援方法は異なります。
就学相談で、具体的に話を聞いたり、学校見学に行ったりし、お子さんの学校の支援級について情報を得るとよいでしょう。
通級とは
通級(通級指導教室)とは、通常学級に在籍し、基本的な教科学習や給食などは通常学級で受け通級指導の時間のみ、そのお子さんに合わせた指導を受ける学級のことを言い、小学校や中学校等に設置されています。すべての学校で通級が設置されているわけではなく、お子さんの通う学校に通級がない場合は、通級の時間のみ他の学校に通うことになり、その時は保護者の送迎が必要となります。
通級指導の時間は週1~2時間などと限られているので、基本的に通常学級で授業を受け、学校生活を通常学級で過ごすことができ、学習障がいや言語障がいなどにより一部の特別な支援が必要なお子さんが通級に向いているかと思います。
支援学校とは
支援学校(特別支援学校)とは、視覚障がい、聴覚障がい、知的障がいなど様々な障がいを持つお子さんを対象とし、個々に合わせて学習内容が決められ、身辺自立や学習上や生活上の困難に対する支援が行われている学校です。地域の学校とは違うカリキュラムで授業が行われています。
幼稚部から高等部まであり、幼稚部は支援学校に行き、小学校は地域の小学校に行くお子さんもいれば、高等部から支援学校に通うお子さんなど様々です。
1クラスの人数は少なく、小学部と中学部は6人、高等部は8人、障がいを2つ以上併せ持つお子さんのみの学級は3人が基準です。
住む地域により通学できる学校が決まっており、校区が広いため、通学バスが出ている学校も多いです。
就学に向けて、学校見学や学校体験などを実施することが多いため、その時に実際に学校の様子を見学し、情報を得るとよいでしょう。