夏休みの過ごし方〜学校の宿題への取り組み方〜
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学生さんは夏休み真っ只中ですね。
旅行、帰省、イベントなどお楽しみが満載の40日間
あんなこと、こんなこと、行きたいところ、挑戦してみたいこと…いろいろと思い浮かんでワクワクした気持ちになりますよね。
けれど、小学生・中学生にはその前にクリアしなければならない大きな問題があります。
それは…宿題です!
学校や学年などによって多少の違いはあるかもしれませんが、夏休み用のワークや、読書感想文、自由研究などなど、やらなければいけない課題が盛りだくさん!
「お休みは8月まであるから…。」と宿題に取り組むのが先延ばしになり、気がつけば夏休みはあとわずかなのに宿題が片付いていない!なんてことにならないように、今日は宿題を計画的に終わらせるための夏休みの過ごし方についてお話しをしたいと思います。
計画を立ててメリハリをつけよう!
長い夏休みの期間で宿題にしっかり取り組めるようにするのに大切なのは「メリハリをつける!」ということです。
メリハリをつけるために、まずは下記のように計画を立ててみましょう。
① いつまでに宿題を終わらせるか、ゴールを決めよう!
ここで言うゴールは、全ての宿題を終わらせる最終期限のことです。
※社会に出て働くようになると、必ず納期・締め切り(ゴール)に間に合うよう仕事を進めていくことが求められます。また、不測の事態に備えるため、実際には納期や締切日よりも前倒しで仕事を進めていくことも必要になってきます。
学校で出される宿題にも、提出期限がそれぞれ設けられていると思いますので、提出期限の前日には、「あとは提出するだけ。」という状態になるよう進めたいですね。
理想としては、提出期限の前日はやり残しなどがないかの最終確認日にして、取り組み自体は提出期限の二日前までに終えられるのが良いと思います。
② ゴールを決めたら、一日に取り組む宿題の量を決めよう!
さて、1で最終期限を決めたら、次に、一日に取り組む宿題(課題)を決めていきます。
提出期限が早いものから優先的に、無理なく進められるよう作戦を練っていきましょう。
実際の時間の使い方や宿題量は、お子さんとお家の方で話し合いながら予定を作っていくと良いでしょう。
また、作った予定はご家族で進捗を確認できる状態にしておくと計画的に進めやすくなるでしょう。例えば、宿題取り組み用のカレンダーを作ってその日のうちに取り組むべき宿題を書き込み、できた宿題からマーカーでカレンダーの該当項目へ線を引くなどして消し込みをしていけば、自分で到達度が確認できますので、「○○できた!」とか「全部やれた!」という達成感を実際に感じ取ることができます。
お子さんにとって苦手意識があってなかなか取り組むことが難しく、時間がかかりそうな課題がある場合は、一回に取り組む量を少なめにしてコツコツと進めていけるよう調整していきましょう。
※体調不良などにより、どうしても予定通りに宿題に取り組むことができないこともあると思います。予め、計画の中に予備日を数日設けるとよいでしょう。
③ その日の目標を達成できるよう、宿題に取り組もう!
例えば、「午前中は宿題頑張る時間にしよう。」や、「ご飯の前に一日3回宿題頑張るタイムを作ろう。」などお子さんの日頃の様子や体調などを見ながら、机に向かいやすい時間帯を決めて取り組むようにしてみましょう。
④ 目標を達成できたら、思いきり好きなこと、楽しいと思えることで気分転換!
次の目標をクリアするための元気をチャージしよう!
お子さんが、予め決めておいた一日分の宿題をやり切ったら、まずはその努力を思い切り褒めてあげてください。
そういった繰り返しが、お子さんの中に「やればできる!」という自己肯定感や自信を育み、それぞれのお子さんの今後の成長へとつながっていきます。
コロナ禍の影響で自粛方向にあったイベントなども再開されるようになっているので、いろいろな人々との出会いや、新たな好きなこと・得意なことを発見できる機会も、今後の学習や学校生活に良い影響を与えてくれるものと思いますので、興味あることには是非チャレンジしていただけたらと思います。
実際に計画を立てたけれども、ご自宅での取り組みが難しい…。ということがあるかもしれません。そういった場合は、通っておられる学童保育所や放課後等デイサービス・塾などがあれば、宿題対応のフォローをお願いするということも選択肢に含められるかと思います。
ステラ個別支援塾でも夏期講習で、学校の宿題に取り組むお手伝いをさせていただいておりますので、ご希望の際はご相談ください。
今回、夏休みの宿題への取り組み方についてお伝えしてきました。
この取り組みは、夏休みに限らず、継続的に実施していただけると将来、社会の一員として働き、生きていくことを見据えた時間の管理や、お客様や仲間との約束を守る、などの予行演習のひとつになると思います。
まだまだ続く楽しい夏休み、宿題とお楽しみのバランスを取りながら過ごしていきましょう。