言葉でうまく伝えることが難しいお子さんに、ドロップタップを使って、2つの絵からやりたいものを選んだり、「もう1回」や「おしまい」の選択をしたり、お子さんの意思表示や相手とやりとりをする練習をしたりしています。

年長児さんは小学校の机を使って、フックに鞄をかけたり、鞄から取り出したものを机の中に入れたり、帰りは机の中にある取り組んだプリントを取り出し、自分の鞄に入れるなど、小学校に向けて準備や片付けの練習もしています。

プリントや書くこと自体に拒否感があるお子さんには、好きな食べ物、乗り物、キャラクターなどをつけて、まずは興味をもって見てもらうこと、嫌じゃないものだと思ってもらうよう、教材を先生たちで作成することもあります。

ビジョントレーニング用に作成した絵カードケースをビジョンクラスの授業の中で取り入れています。
何のカードが出てくるかな？と見るだけではなく、バランスボードに乗りながら、バランスも崩さないように意識しながら見てもらっています。

お子さんの理解している言葉の確認や真似して言ってみる練習、ひらがなの読みや、物の用途や経験のお話をするためなどのねらいで、絵カードを取り入れています。お子さんに「先生役」をやってもらい、取り組むこともあります。

数が好きなお子さんでも、数えるのが好きな時はプリントや使った教具など色々数えてみたり、並び替えるのが好きな時は数字をバラバラにおいて先生と探してみたり、数字を書くのが好きな時はお絵描きボードに先生と一緒に書いてみたり、お子さんによって課題を変えています。

先生に指示されたものを取りに行くお買い物ゲーム。取りに行くときは、平均台やバランスストーンなど少し身体を使います。指示への理解や複数の物を覚える記憶力や、取りに行く間に忘れてしまわないようにすることも必要です。

絵本を読むときにもねらいがあります。例えば、絵本に慣れる、声や動作の真似をする、物の名前の理解をすすめる、文字や文章の読みをすすめる、先生の話をじっくり聞く力を育てるなど、お子さんの理解や興味に応じて、絵本を選んでいます。