ものの大小の概念を身につけていくために、このような教材を使い、理解を促していくこともあります。大きいものは自分に、小さいものは先生に渡すようにしたり、パペットに「小さいおにぎり食べさせて」など、食べさせ遊びをしながら楽しく学んだりします。

ものの大小がわかるようになったら、色、形の種類を加え、情報量を増やしたカードも利用することがあります。「小さい赤い星、ちょうだい」など情報を増やした質問をして、少しずつレベルを上げていき、逆に子どもから先生に質問をしてもらうこともあります。

手先の操作の発達を促す遊びの一つに粘土遊びをしています。粘土を丸める、のばす、平らにする、型を取る、形を作るなど、粘土遊びの過程の中で、いろんな手先の操作を必要とします。自由に作ることで、創造する力をつけることもねらいとすることもあります。

はだかんぼの魚にうろこをつける、折り紙を使った制作です。折り紙は折ることだけでなく、ビリビリ破く、貼ることにも使います。紙を破くのは左右の手を違う方向に動かす動作をすることをねらいに、
貼るのは指先に糊をつけることを体験することをねらいにしています。

これはスタッキングカップと呼ばれる教材で、一番下に一番大きなカップを置き、だんだん小さいカップを積み上げていきます。バランスよく積み上げていくために手先の動きをつけることや、大小を考え順序だてて積み上げていくこと、数の学習などいろんなことに使います。

ブロック遊びでは、ブロックをつなげるという手先の操作性をつけたり、見本の真似をしたり、子どものイメージを膨らませたり、先生とのやりとりにつなげていったり、その子どもに合わせていろんな遊び方をします。